加齢なる日常、、

不意に娘のお付き合いしている人の苗字を忘れる。

その姓を名乗る人は一族以外いない珍しいもので

ものすごい由来がありそうね、と初めて聞いたときに話したのに

さっぱり出て来ない。

うっかり忘れたことを娘に知られて冷ややかな目で見られるのを恐れて

眠れず考えて、明け方ようやく思い出す。これぞ加齢現象だよな、、

マイダーリンに話すと「ぼくはそんなのとっくに忘れたよ」などと、

娘の彼氏なんて認めん!のスタンスを崩さないのがなんとも。

ネット記事によるとアベノマスクは都内でしか配布されていないとのことらしく

しかし実家の母は、先日「もらった!」と

都内に住む娘が見せてくれたのと同じパッケージのものを持っていた。

なぜなんだー!と、どこか良からぬところから送られた、詐欺商法の前兆か、

それとも都内に住む親戚が使わないからと送ってきたのを

母がはしょって私に話したのか、詳しく聞きただしたい気がする。

しかし、母は細かな日常の記憶があいまいになっていて、

ボケている、とまでは言わないが、

これはなぜここにあるのか、これは誰にもらったか、が

マスクに限らずはっきりしない。細かいことを聞くと母は急に不機嫌になる。

都合が悪くなると不機嫌になるのは後期高齢者の特権よね。

娘に嫌われないために度忘れを必死に克服し、

母に不機嫌になられないために聞きたいことを我慢する。

加齢現象の過酷なことよ、、、とほほ。おわり。