ネットの「かわいそう」。

昨日読んだバズフィード記事への違和感は、単に「子宮頸がんで子宮をとることになりました」の経験談でよいものを
妙に「かわいそう!」要素が盛られていたがために主張のピントがボケた気がする。
検査の結果から治療にいたるまで後手に回ってしまったので子宮をとらなくちゃいけなかった、
それだけでじゅうぶん気の毒なのに、なぜか学歴取得を反対されただのどうのと、
「かわいそう」要素が多ければ多いほどいいってもんじゃない。
「かわいそう!」の押し売りはかえって他人の反感を買うというのは、ネットライター講座で教えたほうがいいんじゃないかな。
と、いうことを考えたホットエントリがもうひとつ。
はてなで「眉唾」といえば、この山本一郎氏の後輩女子、と私は考えているので、ブコメが辛らつでもさほど驚きはない。
離婚が本当かどうか、疑っている人が多いんじゃないかな?
いわゆる「中の人」の情報がかつてあまりにダダ漏れだったので、
それなりの家柄の堅い職業についている夫氏の妻として彼女の盛りに盛った「ネット人格」の設定は「やばい」ってところだろう。
彼女の「設定」を一度「リセット」して、「中の人」が変わるのかもしれない。
そうすれば最初の「中の人」は静かに結婚生活を続けられるだろう。
あるいは、「バツイチ」を売りにして、「婚活」関連のイベントに「行って来ましたー!」をすれば
離婚への同情で記事へのアクセスを増やせるし、ある程度それが落ち着いたころ、
「やはり好きなのは夫だけでした!彼もやり直そうと言ってくれました、再婚しまぁす!」
と、はじめから、結婚より面倒な離婚をしていなくても、つじつまは合わせは可能だ。
「復縁のテク、教えます!」ネタでまた人を呼び込める。
「離婚した今でも仲良しでーす!」はその布石かな。
結局彼女の「レイプ」経験にしても「離婚」ネタにしても、本当のところはわからない。
私は確かめられないことは信用しないことにしているので、
おそらくは、良識ある人間が唯一その判断をにぶらせる「かわいそう」要素は、
私に響いてこない。その「かわいそう」で何をこちらに要求するの?といぶかってしまう。
私は「結婚して幸せなわたしたちです」は信じられるが、「離婚しても仲良しな私たちです!」は信じない。
この傾向は私だけのものかどうか、知りたいところだが、今回の彼女に関する限りは、何もわからないだろう。
ちなみに彼女が結婚したことは当時彼女のフェイスブックで結婚式の写真を公開していたので事実だと確認している。
あの個人情報管理の気前のよさが、この手の設定を持ち出さなければならなかったゆえんか。
ってなことを考える程度に「かわいそう」に無慈悲な私であった。
離婚は結婚より面倒なんで、「離婚しても仲良し!」なんてのは信じなさんな、とひっそり。
いやはや。