「警察」か、、

何ヶ月も経ってからアップされた動画で、警察が動いて母親が特定されたそうで、さて、これで母親は逮捕されるのかな、
不起訴にはなるんだろうが、こんなふうに血祭りに挙げられて、誰か幸せになる人はいるのかな、と胸くそが悪い。
まあ、ネットの「正義の味方」の溜飲が下がった、のは大切なことだろうが。
母親と子供、その周囲にとっては穏便に済ませることができなくなるという、実は子供にとってはあまりよくない結果であるのだよな、
子育てとは個人の問題ではないのに、この結果では、個人の資質のみに負担がかかる構造になってしまう、
あの有無を言わさず画像を無断でアップする(それも数ヶ月経ってから!)行為で「母親だけが悪いのか?」という問い掛けが、全くなくなってしまう、
いやー「正義」って素晴らしいものですね、と皮肉の一つでも言いたくなるわ。
「子供が救われたじゃないか!」って、はて、本当にそうなるのかね?
なんだかんだ言って執着のある、また「慣れ」もある母親からいきなり引き離されることが、はたして子供のためになるのかどうか、
母親である彼女がどういう精神状態でああいう行為をしたのか、完全な自分勝手で、自分の子供に暴力を振るう親って私は見たことがないんで、
母親が置かれた環境をよく知りたいと思うわ、それは多分、警察がある程度するんだろうが。でも本当はそれは「福祉」の仕事なんだけどね。
警察が「福祉」の仕事をするのをこの年になると、私も時々知っている。
精神疾患のあるネグレクト母親から子供を引き離すのに、その子供を「補導」という形で「保護」したのを見たことがある。
最終的には、そういう形でしか、介入できなかったんだよね。
それまでにご近所の人間が多く関わっていて、
でも、どうにもならなかったのは、その母親に、得体の知れない、短期間で消えていく無数の男たちがいたせい、
そういう男たちが、その時々で、自分に都合のいい「正論」を振り回して、周囲を追い払ったんだよね、
そして子育てから母親も子供も孤立させて、都合が悪くなれば立ち去る、都合のいい女とのセックスに飽きたころに。
逮捕したくない、本当は逮捕の必要のない人間を逮捕しなければいけない警察の事情を慮るわ、なんともやりきれない仕事が多いことよ。
私は明治大学のサークルの女子学生が昏倒する画像をアップした人は支持できる、あれは、正しく「タイムリー」だから。
でも、薬を入れた学生を「逮捕」には動かないんだよね、「未成年」って「子供」のはずだけど。
誰も「子どもを守れ!」とは言わない、不思議よね、「子どもを守れ」はどこかの誰かの都合のいい「子供」にしか向けられない。
おそらくは「それを言ってかっこよく見える対象の子供」ってところか。
未成年同士の無茶の方が実は恐ろしいんだけどね。子供は平気で子どもを殺すから。
公正でも公平でもないネット世界で正義を大声で叫ぶ人の怖さよ。
私は明治大学の酒に薬を入れた人間を特定して欲しいわ、
これをやった人間を、自分の子供に手をかける人間より、私は恐ろしく思う。