ネット雑記。

これは、私も書こうかどうしようか迷っていた話なんだけれど。
ネットで、子供を足蹴りしている画像が出回っているのを見て、正直に言えば、これを正義の味方面して晒している人間に反吐が出た。
なんにも分かっていない人間ほど、こういうことをするんだな、と。
これが虐待かどうか、瞬間だけ捉えれば、虐待なんだろうが、本当に継続的な虐待であれば、連れ出されることなんか、ないからね、人知れず、どこかで死んでる。
画像で見る限り、子供はやせ細っているとか、季節にそぐわない格好をさせられているとか、そういうものは確認できなかった、
むしろ、それなりにケアがされている子供に、私は思える。
私が小学校PTAで知る限り、深刻な虐待がされている子供はまず服装が論外にみすぼらしい。
とか書くと、したり顔で「最近の虐待は、理想的な家庭でも起こっているのを知らないのか!」って、
いやはや、それはものすごく「希」だし、マスコミが騒ぎ立てるレベルはどこか怪しい部分があるからねえ、、、
深刻な虐待は、人前で足蹴にされるレベルではないと思うわ、
あそこに子供がいるようだけど、外に出ない、なんとなく怪しい、と周囲が気が付くと、そこからいつの間にかいなくなる、みたいな。
それはともかくとして、この晒し映像の問題点は、明らかに母親を「悪人」扱いしていて、どうやら一言も
「どうかされましたか?」と親の立場を慮る言葉をかけていないらしい点、
私がPTA活動で学んだことは「親に恥をかかせるな」だったと書けば、驚く人は多いかも知れない、特に子供のいない人では。
子供をどうにかしたいなら、まず親から、は私が所属していたPTAでは「常識」だったけどね。
地域役員をしていると、なんとなく情報が入ってきて、それに対応しなければいけない場面も時々、ある。
私がやっていたとき、これはどうか、と思ったのはシングルファーザー家庭だったわ、お父さんが一人で娘を育てていたのだよね。
私の子供はその当時もう高学年だったので、あまり情報が入ってこなくて、聞いたところによると、子供を外に出さない、
お稽古事ばかりを山のようにやらせている、などなど、
運営費をもらいに行ったり、連絡事項があるとき、尋ねたら、いつもそのおとうちゃんが私に喧嘩腰でモノを言う、
なんじゃあ、こりゃあ、と正直、腹が立ったが、意外にも外面のいい私はニコニコしながら受け流して、丁寧にいろいろ説明して、
その後地域役員の引継ぎがあったとき「要注意人物」と連絡しておくと、引き継いだ私よりもはるかに良心的でかつ、そこの子供と学年が同じだった人が
「あの人の奥さん、いなくなったらしい」と、「離婚」して子供を引き取って育てている、なるほど、ケンケンしているのもそう言う理由があったか。
まともに働いている父親で、地域に自分の親がいるわけではないと、子育てに必要な情報が入ってこなくて、困ることも多かったろう、
次の役員さんがいろいろ教えてあげたりして、その後は、まあまあ、普通になった、
大分前になるが、外で会った時、私に会釈をしてきたからあのお父さんも大分社会性がついたなあ、と感心したもんだ。
「親」というのも社会が育ててあげないといけない存在なんだよ、それが分かっていずに、ただ「自分が見て見苦しいから!」というだけで
「正義の味方」の鉄拳を振るう、社会はなんと幼くなったことか。
そもそも、私の住んでる地域はもともと柄が良くないせいか、私の子供時代は、泣き喚く子供を親が普通に足蹴にしてたわ、
そしてそれを「まあまあ、お母ちゃんも落ち着いて」とか言って、なだめる人がいたなあ、
そうやって親の気をそらすのも、同じ「親」としての役割だった気もする、それができない人が増えたな。
要は子供が減った、子育てをする人も激減した、ってことなんだろう、
私はネットの「子どもを守れ!」の人が親を攻撃すればなんかなる!と信じているのを見るたび、本当にうんざりしている
なんと「お花畑」なんだろう、と。
あなたの「正義の鉄拳」はその力の倍以上になって子供に返るんだよ、
それすらも知らずに「やってやった!」ヅラするバカの顔を私は見たくないので、見ない。
あなたに正義の鉄拳を振るわれて「ははー!私が悪う御座いましたー!!これからは見苦しくない理想の母になります!!」なんて親はどこにもいませんのでな。
いやはや、なことが多い世の中ですな。