いやはや。

朝日新聞「いま子どもたちは さとり世代」は3回目を迎えて「尾崎豊がわからないゆとり世代!」と、
なんで朝日新聞はこうも「尾崎豊リスペクト!」が多いんですかねえ、、
私はちょうど尾崎豊と同世代だが、私の周囲で彼を熱烈に愛する人間は「痛い奴」としか認識されていなかったけどね。
私は、常時窓ガラスが割れていて窓ガラスがなくて冬は寒い教室で勉強した中学生だったのであの曲を聴いたとき舌打ちしたね。
で20年後、子供達二人共、同じ中学に通って、やはり窓ガラスは常に割れているので「うちの中学では窓ガラスといえば割るためにある、非常ボタンは押すためにある」と、
先日しみじみ下の子が語ってくれたわ、、
「おねえちゃんがいたときは爆竹がなってたらしいけど、私の時はそれはなかった、爆竹を買うお金もなかったみたい」
娘よ、あなたの言葉は常に考えさせられるなあ。
尾崎豊は多分、恵まれた学校でお育ち遊ばして親のコネで企業に入社できる「定められたレールの上を走るしかなかった、、、」なんちゃって、
実際、そのレールをちゃっかり走って楽ちんな人生を歩んでいるくせに、何故かそれをしてくれた親を恨むアホ中年にとっては
「教組」的な存在なんでしょう。
でも、ほとんどの今の子はそんな「レール」は敷いてもらってないからね。
親ですら、いつ、走ってるレールが外れるかわからない道を歩んでいるんだから。
自分ひとりで歩まなければいけない過酷な人生を慎重に歩もうとする子供たちは「えらい!としか思わないんだが、
朝日新聞、古田真梨子さんはどうお考えなんだろう。着地はどこにあるのか。
結局は「今の世の中が悪い」にしてしまうか、それともわかりやすく産経レベルで「今の親の育て方が悪い」になるか。
しかし、今回の記事の取材先は「杉並区」の中学生とその保護者だったりして、しかも「識者」は「香山リカ」と来たもんだ。
もうこれはお家芸の記事を読ませてもらってるんだろうね、
朝日新聞はそのうち「村上春樹がわからない○○世代!」とか言い出しそうで、そうなる時まで生暖かく見守ろうかという気になるわ。
どこまでこの手法は有効なのか、確かめたくなった。
朝日新聞の「理想!」とする子ども像ってどんななんだろう、
尾崎豊を愛し、無茶なセックスライフを送り(昨日のネタはそれっぽかった)親と無駄にいがみまくる、
30年前の朝日新聞が問題視したような子供像であってほしいのか、いやはや。
そういえば、最近大学生が自分の迷惑行為をネットに晒して批判されたが、彼らは朝日新聞ご推奨の「人を押しのけてまで、目立ちたい!」の好例ではないのかな。
30年近く前のアイドルを持ち出されて「いまどきの子はー!」ってやられても
私が、もし10代の時「舟木一夫の素晴らしさがわからないのかー!」とやられたとしても、今の子とそう変わらない反応だっただろうなあ。
古田真梨子さんは一体おいくつくらいの方なのか。それが今一番知りたい。
これからは記者の年齢を記事に併記しておいてもらいたいものだ、それをしただけでも、ちょっとは考えさせる記事がかけるだろうから。