かんわきゅうだい、「わたしのけっこん」。

Mr_Rancelotは私が何故今の配偶者と結婚したか「突き詰めて」尋ねたいらしいが、
書いても彼の気に入らない答えだと「ルサンチマン」とされるので、
彼はきっと私に私の配偶者がお金持ちだから結婚した、とでも言ってほしいのだろう。
私と配偶者は年が離れているのと私が20代前半で周りにとってはいきなり結婚を
決めたように思われたので現実に「お金目当て?」とほのめかす人間はいた。
そういう人間は自分が信じたいことしか信じないので何を言っても無駄だと知っているし、
私は大変サービス精神旺盛の人間なので相手が思うように振る舞ってあげる「癖」もある。
Mr_Rancelotが「俺って頭が悪いからサー」という人間に「そうですね」
と答えるというのと同じだ。
もっともMr_Rancelotに「俺は頭が悪い」なんて言う人間がいると私は思っていない。
何の関わりもない雑談をしている人たちに割って入って「頭が悪い」と勝手に言って
去っていく人間ではないだろうか、「あいつ、なに?」とあっけにとられて
「空気読めねーヤツ」「コミュニケーション能力欠如」
とひそひそ陰で言われてるんじゃないかと心配だ。
まあ私の若い頃はバブルがはじける前のことで男も女も元気で「恋愛三昧」のような雰囲気を
社会全体が盛り上げてた時期で職場の花的に意外にもいい子ちゃんでいた私が
いきなり結婚は非常に不可思議に思われてしまった。
この時期、職場を去るに当たって、若くして結婚してしまったことを大絶賛したのは
「女の子は早く家庭に入って子供を立派に育てなさい」のちょー保守の親父たちで
すくなからずお局様のいた職場で少々居心地が悪くなりそうであった。
しかしどんなところでも味方になってくれる人間はいるもので不快な思いはほとんどしていない。
私が今の配偶者と結婚することにした時は彼はまだ遠隔地に行く予定ではなく
結婚を決めてからそうなってしまい、きりのいいところで職場を去るまで
私は配偶者と別居していた。その後も週の半分くらいは祖母の介護のこともあって
実家で暮らしていて、子供を産んでから完全な同居が始まった。
Mr_Rancelotの考え方からすると、地元を離れて遠隔地に行く人間と
同居結婚はしてはいけないと私には思われる。
また配偶者に「一緒に暮らそう」と言ってはいけないようで、私が了承した限り
格別な問題はないと考えているし、私は基本的にビンボー育ちなので生活に必要な費用は
たぶんそれほど多くない。私の配偶者は二人で働かなければ生活できないと考えたなら
私に同居を持ちかけるような人間ではない。そういう「感覚」を私は信頼して結婚に至っている。
私たち夫婦はお金と愛と両方が大事と考える人間だ。
専業主婦になるのは大きなリスクを背負うことだと私は十分承知していたし、
でもこの15年以上の結婚生活で仕事をしていたと同じくらい愉快な思いを
ともに暮らして味わえたと私は思っているので満足している。
それを「ルサンチマン」と呼ぶMr_Rancelotの考え方は私にはよくわからない。
配偶者が遠隔地に行くことが決まった時点でその結婚をやめればよかったんだろうか?
その考え方はたとえば配偶者が病気になって仕事が出来なくなったら
Mr_Rancelotは相手を見捨てるとでも言っているように聞こえる。
状況なんていつどこで変わるかわからない、
それでも何とかこの相手とならやっていけると踏み込むのが結婚だ。
私の知る限りどんな有利な条件であっても相手を多少なりとも好きになれないのに
結婚する人間はいない。条件をあれこれ言いたがるのはたいていその周りの人間ばかりだ。
自分たちが愛情で結婚しているのなら他人もそうだと考えるべきと私には思えるが
世の中にはいろいろな人間がいるので一概には言えないだろう。
Mr_Rancelotがどのように突き詰めて問いただそうが私の結婚はこうであったのは間違いがない。
私は子供を早くほしかったので結婚したのも大きな理由の一つだが
もし子供が出来なかったとしても相手を見捨てることはなかっただろう、
それだけが理由で離婚する人間は少ないように私は思われる。
そうしたことがきっかけで相手との関係に亀裂が入って結局うまくいかなくなった、
は十分あり得るだろうが。
Mr_Rancelotが私の結婚について何を「突き詰めて」尋ねたいのか私にはわかりかねるので、
私の方も「突き詰めて」聞きたい気分だ。
私がお金のあるなしは愛のあるなしと同じくらい大事だと考えている人間だというのを
Mr_Rancelotもよくご存じだろう。
「金のないのは首のないのと同じ」は当然の意見ではないだろうか。
育児にも不妊治療にもお金がかかる。また「時間」も。
そのことにもし「ルサンチマン」を抱えていても通りすがりの専業主婦の意見に
「頭が悪い」と書くことで「ユニバーサルな救済」と思うのは決して「頭のいい」話ではない。
地元を離れて親に援助を見込めない人間に支援を行政が提供するのは当然のことである。
しかし「現実」はどうか。そのことを切り離しては結婚や育児、
職業選択の自由」(懐かしい言葉だなあ、、)は考えられない。
少数者の救済をMr_Rancelotはどこかでゆがめて考えている。
私は独身者や子供のいない夫婦が社会に「フリーライドしている」なんて考えていませんよ、
彼は私を「頭の悪い専業主婦」として嫌みたっぷりにくだらないことを書き散らしてますが。

二日おいて来週から地方の問題について続きを書きます。