ネットで「おばさん」とはすでに「おばあさん」である件。

昨日、実家の母と話してなんとなく我が国のプリンセスのご結婚の話になったところ、

現在80代の母がまなじりをけっして「反対である!」と宣言したのでびっくり。

「私はたくさん雑誌も読んだので全部知ってる!」と、

雑誌の書いてあることなんかいい加減な情報が多いのを

この件に限り母は忘れているよう。

先日、ネットで「プリンセスの結婚に反対しているのはおばさんである!」などと

特に反対しているわけではない50代半ば「後期・おばさん、プレ・ばあさん」の

私は憤慨したものだが、ネットで自称「若者!」といえばすでに40代で

そうなると「おばさん」世代はその親世代で現実世界では「おばあさん」、

私の母親もその範疇に入るだろう。

ブコメには「50代はもう女性週刊誌なんか読んでないよ」と

まことに的確なご意見が珍しくトップにあって、

考えてみれば、女性週刊誌を手に取る機会は病院の待合か銀行の窓口、

病院はまだ50代の私世代ではコロナで現在よほどのことがないと行かないし、

銀行の窓口も、いつ利用したやら。たいていはコンビニかネットで済む。

たまに母に頼まれて銀行の窓口に連れて行くと、

見事なまでに待合が「老人ホーム」と化して、

雑誌はここに来る老人向けか!としっくり。

そしてこの老人たちは戦時下に子供時代を過ごし、天皇は神として教えられた世代、

そうなると、今回の結婚など「ありえない!」ほどけしからんものかも。

母の話をだらだら聞いていると母世代は「ミッチーブーム」で沸いた

現在上皇后さまに熱狂した年代でもある。

「民間から初めて嫁がれてどれほど美智子妃殿下はご苦労されたことか」と、

現プリンセスのおばあさまがご心痛であろうとしもじものばあさまがたは

大いに同情されているようで、それで「反対である!」と

その上、雲の上のプリンセスが自分の孫と同世代なので見分けがつかなくなっている、

たぶんこういう「善意」のばあさま方が、絶賛プリンセスのご結婚、反対派で、

プリンセスの母世代の私などは、そこまで思い入れが深くなく、

また、プリンセス世代が娘にいることで

「走り始めた愛の暴走機関車はだれにも止められない!」ことも知っているので、

実はそこまでご結婚に反対ではない。私の周囲の同世代も同じく、

「ま、どうなってもとりあえず、一回は結婚させてみんとな」と反対していない。

ネットの「若者」が実は「中年」であるように、

ネットの「おばさん」は「おばあさん」である現実にしみじみとしたのでした。

「あんな結婚をさせてはならない!私はよく知っている!!」と息巻く母親の話を

ゆっくりと聞いて、一つ一つ懸念材料を取り分けて納得させていくと落ち着いたので

年寄りをあまり一人にさせてはいけないな、と反省したのでした。

要するにこの国のプリンセスは国民に心から愛されている、ということよ、、、

おわり。