コロナ・ライフ。

ジワリとこの過疎地に人が増えている。

昨日、満を持して散髪に行ってきたんだが、

となりでパーマをかけてた得体の知れないおっさんが

東京から息子が彼女を連れて連休に帰ってくるって、

えぇ?移動禁止じゃなかったのかよ、勘弁してくれよ、

そのおっさん、散々「コロナ」で商売上がったり、と愚痴ってたんだけど。

止めろや、おっさん、と思ったが、

どうやらそのおっさんは自分と自分の周囲だけはコロナにはならない確信があるらしく

しみじみ、自分の周辺の民度の低さを感じてしまったわ、

その散髪屋は私のお気に入りの兄ちゃんが最近、親の店を引き継いだばかりで

親の常連さんが多くて閉口している。兄ちゃんのカットはうまいんだけどな。

うちの娘たちは「コロナにかかったらあきまへんでー!」との

会社の厳しいお達しでほとんど外に出られないので(もちろん帰省厳禁)

私が今朝も早くからあちらこちらの店を当面の常備食品を工面するためはしごして、

娘たちに荷物を送ったんだけど、行く先々で人が増えている。

週末だからではなく、明らかに県外ナンバーの車がディスカウントストアや

ドラッグストアに増えて、この傾向はウィークデーでも見られ、

怪しげな風体のおっさん、おばはんたちが物色しているのを見かける。

私の住んでいる地区はうっすらと誰もが知り合いの過疎地区なので

都会から来た人間であるのは着ている服の感じでわかる。

不思議と若者はいないのだよね、

若者は帰省してもおとなしく家にこもりがちな気がする。

なぜかといえば、みんなどこの子がどこの大学に行ったか知っているため。

そしてもし「コロナ」が発生したら、田舎なので親ごと追い出されかねない。

民度が低いのが良いのか、悪いのか、

怪しげな風体のおっさんおばはんは、どういうつながりでどうしてきているのか、

おそらくはもっと違う地区の親戚で離れたところに出没すればよい、くらいに

知恵が回るんだろう。

まあ、この週末、いち早く、大き目の商業施設を閉鎖したのは英断だわ、

都会からきた人間の行き場所がなければコロナも大きく広がることもなかろう。

気の毒なのは中規模なスーパーとドラッグストアか。

都会から疎開するならもう少し遠慮して動いてもらえないか、

のんびり実家でごろごろしておけよ、と、

やたらいろんなものを弄り回しているのに特にものを買うこともせず、

ふらふらしている私と同年代のはでめな服装のカップルを

横目で見たのでした。

ごめん、やっぱり、年寄りがコロナを広げてるかも。

とほほ。おわり。