いろいろ。

野口武彦「異形の維新史」の「名器伝説」に「名器というのは妄想である」とごく当たり前のことを明治期の医療の下世話さと絡めて書かれていて、
木嶋佳苗死刑囚が裁判で「名器自慢」をしていたことを思い出した。
こんな話を聞かされたうら若い女性検事は気の毒だなあ、また確かめようのない話をする木嶋死刑囚の巧みさには舌を巻く、
人をけむにまく手口に事欠かない人間が存在するのだな、こういう人間にあったが最後、もう犠牲者になるよりほか何もできないんじゃないか、という気がする。
ある意味「天才犯罪者」か。で、昨日「虚言癖」もギャンブル癖に通じるか?と書いたが考えてみたら、木嶋死刑囚の場合、自分が「嘘」を言っている意識はないようだから、
「ギャンブルをしている」の意識もなさそうだ、「虚言癖」と「ギャンブル癖」は別に考えたほうが良さそうに思う。
同じように女が男を次々に殺しながら、その心性は大分違うんじゃないかな、そもそも「結婚」というハードルを越えた人間と超えなかった人間だしな。
野口武彦中村うさぎさんの本はまた別にメモっておこう。(覚えていれば、、(涙))
最近、暇にあかせて録画した映画を見ていて昨日は宮藤官九郎脚本・監督の「中学生円山」を見た。
これがまた「子役の皆さんは偉いなあ、、」と思わせるもので、ある意味児童虐待的な映画のような、この年齢でこの手のことを演技とはいえ、させられるのは、
本当に大変、主人公の「円山」くんをした俳優さんの今後のご活躍を心から祈る。また下着姿でプールを泳がされた女の子も。
面白いと言っていいのかどうか、秘宝系では大絶賛のように思うが、はて。
高倉健の大昔の映画「網走番外地」だの「新幹線大爆発」だのも見たんだが、思えば、映画も進歩しているんだな、と感心しきり。
「君よ憤怒の河を渡れ」とか、もう一体何がなんだか。で「野性の証明」にも出ていた中野良子高倉健は一時期人気のあるカップリングだったんだな、などと、
映画というのは時代を知らないとわからないものかも。知っていても、やはりわからんか。
てな感じの日常。