年をとるにつれて「黒」を着る機会が多くなり、
若いころは似合わなかった黒が似合うようになったなどと調子に乗っていたら、
わたしより10年ほど年長の素敵奥様ブログで
「若いころに似合っていた黒が似合わなくなった、最近は紺が似合う」とあり、
ハタと気が付く。
ひょっとしたら「黒」が似合うように思うのは
自分が黒を着た姿に慣れていなかったからか。
若いころの私は黒が似合わず紺ばかり着ていた。
今、紺が似合わないと思うのは、紺をよく着ていた若い私が脳内にあって
それと比べて「似合わない」と思っているんじゃないか、
実は黒を着ていた若いころのイメージがないので、
黒が似合っていると思い込んでいるだけじゃないか、
「いつまでたっても脳内年齢38歳」説にがくぜんとしたことがある私だが、
「似合う」「似合わない」も
若かりし頃の自身の残像が残っているか否か、ではないか、
おのれの判断力に揺らぎを感じる、あぁあぁあぁ、、、(エンドレス)
自分を冷静に見るとは、年と共にしづらいことになってきて、
目が悪くなって認識力も鈍くなる。こういう時に他人が必要。
考えてみれば下の娘は情け容赦なく私にダメだしするので
時々しょんぼりしてしまうが、あれはありがたいことではないか。
上の娘はなぜか私を甘やかしがちなので今度下の娘に黒を着て見せてみよう。
どんなダメ出しがあるか、つい先日もお気に入りのマグカップを
「ママ、そのマグはもう相当汚くなっているからやめたら?」と
情け容赦のない言葉をかけられ、確かによく見れば柄が相当擦れてる、
でもこのサイズ、この重さは気に入ってるんだよぉと、何とか許してもらった。
話を黒か紺かに戻すが、黒が似合うようになったのは、私の顔色が悪くなり
色白が黄ばんできてその黄ばみが紺と相性が悪い、
黒ならまだまし、と思ったものの、そうではないのかも。
紺色でも相性の良い色合いがあるけれど服飾業界も日進月歩、
今までにはない色味も出ているから、目が慣れているか、慣れていないか、
おばはんの似合うかに合わないかはそこにかかっているかも、との仮説を
頭の片隅に入れておこうと思うのでした。おわり。