生活雑記。

ここしばらくよそのお子様方の悪口ばかり書いていたようでやや反省。

まあ、噂話はたいていあんまりよくないことだから。

そして良くないことは実は世間ではめったにおこらないものだから噂になる。

世界は案外温厚だ。私の周囲は大体良きこと、モノ、人であふれている。

連休中に帰省した娘が教師をしている同級生と坂出の沈没事件を話して

「もし私が自分の生徒が海に沈んでいく姿を見たら、もう2度と教師はできない」

「何かあれば生徒より私が死んだほうがまし」

「同行の先生がどんな思いをして生徒を見ていたかと思えば涙が出る」と、

聞かされた私も涙。素晴らしい先生がここにもいるのだな、

彼女は私も知っている娘の仲良しの一人で、

就職してから学校での失敗話だのを娘からよく聞いて

まだまだ「新米先生!」って感じだけど、仕事に「愛」がある。

結構な暴言も吐くようだが、嫌われていないのは、熱い思いを

子供たちに持っているからだろう。それが子供にも保護者にも伝わる。

先生が沈みそうな子供たちをどんな目で見ていたか、

私は保護者が生きた心地がしなかっただろうとしか思わなかったので、

先生の心労まで思いつかなかった。

自分が気が付かないことを人から教わるのは素晴らしい。

ニュースでは校長先生が同行していたので

田舎の小さな小学校の修学旅行だったか、

転勤族時代、上の娘が初めて通った小学校がそういうところで

そこの校長先生は大変できた方だった。

小さな学校が保護者と先生の距離は近いのでよくできた方でなければ務まらない。

坂出の事件でも校長先生がニュースで話していたのを見て

しっかりした感じのあの先生が一緒で生徒も担任も心強かっただろうと思った。

しかしあの年齢で子供たちと海に放り出されたとは、後の健康が心配。

それからいち早く海から子供たちを救い出した漁師さんたちも素晴らしい。

一緒にいたバスガイドさんはなんと70代で、子供たちのばあちゃん世代、

それでも「子供を先にあげて」と助けに来た漁師さんに頼んだという、

その子供たちも「〇〇さんを先に助けてあげて」などと、

話す漁師さんも感心して、おばはんも聞いて涙。

全員無事で本当に良かった。

海の事故はなくなるものが多いので今回の件は奇跡に近い。

それからこの事故は普通の人の善意が表に出たものだと思った。

でももう2度と起こってほしくない。

世界はこんなにおおらかで美しいから、噂話が黒いのよね、、、(涙)

おわり。