話題のエントリで久々に琥珀先生をお見掛けして読むとホットにあった「〇ームレス」話題。
読んでないしこの先も読まないので琥珀先生の記事から推測するに、
これもまた「炎上マーケティング」なんじゃないかな。
燃えそうな話題をわざわざ取り上げて「どうかと思う!」の意見を運営が作って
人を集め、読ませる。
「悪名は無名に勝る」はネットで知った言葉で、
今話題のパ〇ナ関係者が誰かの言葉を引用して使っていたのを見た気がするが
私はシェイクスピアのセリフかと思っていたら日本の政治家の言葉らしく、
出典はあいまいだった。
それはともかく、「炎上マーケティング」を見るたびこの言葉を思い出すが
本当に無名であるより悪名を持つほうがましか、といえば
小市民発想なのか、私は悪名をはせるよりは無名であるほうが
よほど安楽に暮らせるだろうにと思う。それでも「有名」には価値があるかね。
これは「注目されたい!」で犯罪をする人間の発想と同じで、
決して褒められたものでは無かろうに、ネットでは多用されるようだ。
今回、琥珀先生が取り上げている記事は「貧困問題!」のスピンオフのようで
「貧困」のレジャー化があらわになったかと感慨深い。
階層が分化すればするほど貧困は非日常を味わう一種のスパイスになる、
この傾向は大昔からみられているものだ。
私がよく知るのはディケンズ時代、つまり大英帝国最盛期であるヴィクトリア朝期、
貧困を見世物にして金を稼いだ、これは金を集める苦肉の策の場合もあるが
たいていが出歯亀根性、いくばくかの金を支払うことで自身の優越性を確かめる、
恐ろしく悪趣味な行為だったのだが、これがどれほど時代を経ても廃れないのは
まことに興味深い。人間は他人の不幸が好きなんだろう。
貧困問題で名を上げるのはこの5年ほどのはてなで再々繰り返されてきたことで、
それが今度は関連会社に移ってきたということかな。
やらせ炎上でどの程度アクセスが見込めたのか、
はてなで不思議なのは一時期やたらと「マーケティング!」「マーケター!」が
あちらこちらに出没したにもかかわらず、
この手の数集めの結果を詳細に分析した数値を見せた人がいないこと、
企業秘密、ってことなんでしょうかね?本当に集まってるんですかね?
しかし貧困がレジャー化しているとは階層分化があからさまになっていると同時に
時代がある程度安定している証左でもあるのでゆるく受け止めてよいんだろう。
ヴィクトリア朝期の貧困レジャーの一つに、善男善女が孤児院を視察して回る、
視察と言いつつ、実際は安く使える小間使いを見つけるためであったり、
「〇〇を見てきた!」が一種のステイタスだったりしたので、
人間は時代を超えて常にえげつない。
すでに人間であるだけで悪名は十分備えているというのに、
それでも有名になりたいものかね、ってなことを考えるおばはんなのでした。
おわり。