どのあたりが「ホワイトドラゴン」なのかよくわからなかったが
香港俳優アンソニー・ウォン氏を久々に見られたドラマであった、、、
英国人俳優が一応主人公なんだけれど、その存在をかき消すような
圧倒的貫禄で、はて、この濃い顔のおっちゃんはどこかでみたような、
と思っていたら私の後ろで見るともなく見ていたダーリンは、
「この人、「インファナル・アフェア」の人じゃない?」と、
大当たり。香港が誇る名優の一人だと思うが、
ハテ、何故英国のテレビドラマに?と不思議に思っていたら、
答えが、最近、廃刊がきまったらしい「映画秘宝」に。
おそらくは世界有数の極悪非道映画雑誌「映画秘宝」で
アンソニー氏がインタビューされた内容によると
香港の某デモを支持したせいで、中国政府からにらまれているのだとか。
彼が出演すると中国では上映できなくなるらしく、
出演作が限られてしまっているよう。
なんと。これはひどい、中国政府。さすがに腹立つわ。これだけの俳優をなあ。
それで若干しょぼめのイギリスのテレビドラマに出たか。
はっきり言って、アンソニー・ウォン氏だけが光っているドラマで、
何が「ホワイトドラゴン」なんだか、さっぱりわからない、
まあ、エキゾチックな香港の雰囲気だけは味わえるが、
現在、行って楽しめる場所ではなさそうだしなあ。
ドラマの内容は、主人公が踏んだりけったりで、
おまけにアンソニー氏は最終話では出なくなるのでした。
売れっ子で、ほかに仕事が入ったか?と思っていたが、そうでもなさそう。
あまりに主人公を食いまくるので批判されたかしらね。
私は何故、主人公の妻が長年連れ添ったアンソニー氏とは別の
影の薄い英国人をもう一人の夫に選んだか、全く共感できなかった。
アンソニー氏だけで、おなかいっぱい、という気がした。
貫禄と憂愁溢れる存在感のアンソニー・ウォン氏を堪能できるドラマではあった。
しかし私は「インファナルアフェア」は「トニー・レオン」派ではなく
「アンディ・ラウ」様派であったのだった。イケメンやったわぁ。
今回初めて知ったが、アンディ・ラウもトニー・レオンもアンソニー・ウォンも
同じ年なんだな、ということは、今回すっかりふけたウォン氏同様、
レオンもラウ様もすっかり「おっちゃん」になっているのね、
おばはん、悲しい。
ところで、世界有数のろくでなし映画雑誌「映画秘宝」は
今回のアンソニー・ウォン氏へのインタビューのようなよい仕事をするので
なくなるのは残念なような、と言って、内容は相変わらずぶれずにろくでもない。
ここにはすっかり売れっ子になった斉藤工君が小さなコラムを
長年書いているが、その出来は何年経っても「、、、、、」だったので
彼にとってはなくなったほうがよい媒体かも。
おばはんは、20年近く「映画秘宝」を毎号欠かさず読み続けてきた
日本で唯一の存在だと自負しているので、明日は今年最後の更新にして
「映画秘宝とワタクシ」など感想を綴ってみようと思うのでした。
「ホワイトドラゴン」の感想?
まあ、見ても良いんじゃない?程度の出来でした。
アンソニー・ウォンがよいです。終わり。