役員の思い出。

わたしがPTA役員をしていた、あれは子供が小学生のころ、PTA総会で、
役員をしないのに要望だけは山ほどで有名な某保護者が
いきなり立ち上がってあれこれ文句を言い
最後に「役員をやるからには責任を持ってやってもらわないと困る、自分は責任感があるから役員を引き受けない!」と
昂然と言い放って「理屈と膏薬はどこにでもくっつく」と感心したことがある。
「じゃあ、あなたがやればぁ」に対するこの手の人間の理屈なのだなあ、
自分は何もやらない、なぜなら「責任感」と言うものを「知って」いるから、
だから「責任感」を知らないお前らに教えてやる!な、
それを恥ずかしげもなく言い放った彼は大威張りではあったが、他にもとんでも意見を言う人間は山ほどいたので
「貴重な意見ありがとうございました、では次の議題に入ります」とさらっと流されていた。
ご本人としては「言ってやった、俺の意見だけがここで唯一まともだ」と考えていられたようで
あまりにも相手にされないのに席をけって出て行って、でもそれを引き止める人がいるわけでもなく、
なんとまあ、頭の悪い人間であることよ、、と陰ながら涙した。
このことを覚えているのは、ネットでもやりもしないことに対して
さも「全てわかっている!」と上から目線で言いたがる連中が山のようにいるからで、
この頭のご不自由さには思わず涙することが多い。
しかし、彼らは「わかっているからやらない!」と信じているわけで、
実は「出来ない」を認められない、それを何故か「責任感!」に置き換えるという、
欺瞞、とはそれを必要とする人にとって福音なのだろうな、
この手の事を言い出す人間はネットでも実社会でも山ほど見てきて、
人生においておのれの勘違いを微塵にも認めることが出来ない、ある意味「能力不足」を気の毒に思うことはあっても
わたしが同調することは金輪際ないな、と思ったのでした。
しかし、役員時代、この手のトンデモを言い出す人間は私の地区では小学校に限り、中学になると、ぐっと減る。
妙な屁理屈をこねるくせに何もしない保護者は、私の地区では全員お子さんをご近所の私立校に行かせて
そこでは嬉々として役員をやりたがったりして、お幸せそうで何より、と喜んだものの、
その後の消息がいまひとつ、芳しくない。
私立校や進学高校での保護者会役員は名誉職で、別な意味で大変なわけで
「責任感を知っている!」だけではやっていけない、
そもそも、役員にもなれなかったんじゃなかったかな?この方。
この方は界隈では評判の悪い某ご「家業」をされていたのだが、
いつの間にか閉めてしまったことをごく最近、私は知った。
人生、色々。とほほ。
明日から2週間ほどお出かけ。ネット日記はお休み。