近年、公立学校の部活動が槍玉に挙げられていて、
やれやれ、これで日本の公教育スポーツも絶滅のフラグがたつか、と思ったばかりだが、
今年の甲子園は決勝戦は私立対公立で、公立が負けてしまったものの、
負けたほうがこんなにも注目されるのはやはり人間は金がなくともプライドはある生き物なのだな、と思わせられる。
そういえば今年は大学部活のブラックぶりにも注目が集まった年だったな。
大学部活のブラックぶりは、もうちょっと注目されても良いとは思っていたが、うちはもう終わってしまったのでな、、(涙)
とは言うものの、大学の部活もぶっちゃけ、「金とこね次第」の世界ざんすよ、奥様。(だれ?)
うちのお嬢が何の部活をやってたかは伏せさせてもらうが、彼女の部活も伝統があるぶん、かなりのブラック。
何でそんなのに入ったか、なんだけれども、うちの娘は中学のときからずっと部活をしているので、典型的な部活脳。
「部活をしていなかったら、何をしたら良いの?」状態になるような、
今はブラック(?)研究室で毎日朝から深夜まで実験をしているけどね、
それでも伝統のある大学部活には泣かされたことが一度だけある。理不尽であっても、下の立場なら涙を飲まないといけない。
このときは、私は何度も娘の下宿に通ったりして、メンタル面で支えないといけない場面があった。
故に、日大アメフトの親御さんは本当に偉かったなあ、と涙。
部活でひとたび問題が起きたとき、責任の所在がかなりあいまいになる。
未成年もいるとはいえ、ほぼ成人である大学生の自主運営が一応「建前」としてあるので、
クレームを持っていくところがわからない。親世代が運営本部となってる学生集団に文句は言えないのよ、、
とは言うものの、ガッツリ大人がかかわっているのでな、しかも大きく古い部活の場合、必ず存在するのが「カリスマ」、
この存在はよしあしで、よく動く場合も当然多いのだけれど、いったん問題が起きると恐ろしく面倒、
いろんな人間関係が複雑に絡み合っているので、学生一人なんて、すぐ弾き飛ばされる、どれほどそれが理不尽でも。
何でまたこんな部活に関わりましたかね?と私はそのとき思ったが、
この部活の唯一(?)の美点は「飲酒を他人に強要しない」で、これは本当に大きいのよ、他の欠点を補って余りある。
まあ、それだけでもなく、当然優秀な学生しか残れないので、それなりに人間関係もすばらしかったりする。
4年を全うした仲間はかけがえのない存在だしね、
実際、「私たち、本当によくやったよね」と卒業式でみんな泣いて集まって親のわたしも感極まってしまったわ。
国立大学の部活だけれど、お金もかかったざんすのよ、、諸々の面倒ごとに対応するのは万能の「お金」ですわ。
金だけではなくコネも必要なんだけど、わが子の場合、大変レアな工学部女子であるということがかなり助けになった。
わたしも活動のときはマメに顔を出して、
「ほほ、あてくしの可愛い可愛いお嬢に何か?」オーラを振りまきまくったわ、
「何かあったら、弁護士を立てますことよ。ほほ」なーんちゃって、それが良かったか、悪かったか、
わたしの鋼のメンタルがより純度を増して、プラチナ級になったような。
時々、離れた大学に入学したお子さんをお持ちの人が、「部活を途中でやめて云々」と文句を言うのを見かけるが、
私は「お父ちゃん、無茶言っちゃいかん、君、金、コネ、メンタル面での支えは万全だったかね?」と聞きたくなる。
それがなかったら、続けられないのが「大学部活」、
辞めた学生はとても先見の明があったということで、自分には根性がなかった、、、なんて思わないように。
サークルでじゅうぶんざんすよ、終わり。