上の娘と下の娘の近況を話していたとき、「オタク集団の中に放り込まれたヤンキー娘」だとか
「あの子はちゃらくないのにちゃらく見える子だから」と姉としての指摘が的確に思えたけれど、
「ママもそういう人だよね」と付け加えられ、「まあ、そうね」といったあと、複雑な気持ちになった。
皮肉られたわけでは決してないので、かすかに苦く思うのは、娘が少しづつ離れて行くのを実感するからなんだろう。
親子の関係は行きつ戻りつ、少しづつ、解消に向かうように思う。すがりついたり、まとわりついたりしないよう、気をつけなければ。
下の娘は、まだ経済的に依存があるので、手をつないでくれているように思うが、それももう長くはない。
先日、「弾丸帰省」をしたときに、あれこれ必要なものを買い揃えて、私としては心配なので「もっと、もっと」の気がしたが、
「ママ、もうここまででいいから」と、二人の娘たちに私が言われていることは、「私たちが必要と思う以上のことはしてくれなくていい」で、
これが専業主婦をしてきた私には意外に難しいことだ。本当に専業主婦は「やりすぎ」をやってしまう。
ところで、じっとしていられないのかと思うほど忙しい下の娘が「私は本を読む習慣がないから、いくらでも忙しく出来る」と名言(迷言?)を吐いて
考えてみれば「もの読む時間」がもっとも時間の消費率が高い行為だと思い当たった。
下の子は必要なとき以外はほとんど本を読まないので時間の使い方が、上の子とは大分違う、もちろん私とも。
面白いなと思ったのだった。
子供の巣立ちは「風立ちぬ」で、親は「いざ、生きめやも」と続く。親子関係も人付き合いに変わるかな。