先日、マイダーリンが起き抜けに「マシューが死んでしまった、、」とそれはそれは悲しげにつぶやいて、
「あ、赤毛のアン?」と聞き直してしまったわ、
「昨日見た「ダウントンアビー」だよ」、そういえば、最後で死んでたな、寝たらコロッと忘れてた。
「マシューが死んだといえば赤毛のアンでしょうに」と文句を言うと「君はすぐ忘れてしまう」
ことほど左様にずれてる中高年夫婦の二人暮らしも2年目。子供のいない生活をどのように楽しんでいるかというと、二人で海外ドラマを見るという、
中年どころか高齢者な生活を始めている。(涙)実際、子供のいない生活が「楽しい」かといえば、微妙かなあ、やはり「寂しい」が先に立つわ、それが普通。
4月から社会人として長女が働き始めてから、マイダーリンはどっと落ち込んで、認めることはないけれど、もうこの先、ほとんどともに過ごす時間がないということ、
数日帰省するのが関の山で、ちゃんと自立したのを喜ばなければいけないと、頭ではわかっているものの、心はついていかない。
でも、それが「いい父親」であるということなのだよね、、ちなみにその手のことを、ダーリンは一言も、娘に言ってない、私にも言わない。
マイダーリンがグズグズして「察して、かまってちゃん」と化しているので、「こう考えてるんじゃないか」と私が適当な言い訳をつけた、
本当のところ、どう思っているのかはわからない。マイダーリンは寂しそうにしている、二人でいても。
子供の独立は望ましいことと同時に、「時代が去った、、」という否応なく自分が年をとった、を突きつける切ないものであるな、
なぜか、私はやはり「子供がいて良かったなあ」と思う、こういう微妙な寂しさと幸福感のほろ苦さを味わう機会は子供がいなかったらなかったんじゃないかな。
夫婦で毎週ワクワクドキドキして見ていた「ダウントンアビー」は先週で終わって、次のシーズンはいつになるか。
ダーリンが「マシューが死んだ、、」としくしくしているのはダーリンの「心の乙女」が泣いているのかとも思うが、実は長女のメアリーが好きなのかも。
向こう行きの強い、嫌な女が好きだとは、私は心優しい奥様というのに。ほほほ。ま、長女の持つ独自のプライドに共感があるんだろう、
私は3女のシビルが死んだ時の方がショックだったわ、、「いぃいぃいぃいーやぁあぁぁ〜」って感じ、そんなこと、ありえなーい!と、
夜中に思い出して泣きそうになった、いずれは私も娘の出産に立ち会うだろう、そういう現実に初めて気がついた、お産は怖いからね。
とは言うものの、今は揉めるような病院もなかろうと、心を落ち着ける私。
夫婦、ふたりぐらしはテレビとともに、、ということなのでした。終わり。