人生の、いろいろ。

先日、我が家より少し年上のお嬢さんを持つ知り合いから
華やかな男性遍歴といえば上品だが、要はサークルクラッシャーから同棲、略奪愛、不倫まで、
若くしてよくヤったもんだな、の女の子ががいつの間にかさる御曹司とその親に許可を得ずに入籍していた話を聞いて、
「うちの子なんて彼氏いない歴=ほぼ年齢だというのに、そんな経験豊富な女の子がちゃっかり早く結婚するのよね、、」と、
確かにそういう話は私の若かりし頃からあるよねぇ、、、と同じく奥手の娘を持つ母親として涙した。
噂は半分に聞くにしても相手の親の承諾も得ずに入籍に持ち込む時点でかなりやり手という気はするな、
いつの間にやら息子が入籍となっていても、親はどうしようもない、とっくに成人しているんだもの。
「騙される男も男とは思うけれど、、」経験を積んでいるからこそ、そういう男性を落とすことが出来るという、
しかし娘にそれをしろとはとても言えないのがごく一般的な親で、手も足も出ないよねえ、、などと、思ったものの、
若かりし頃、それをやった知り合いが今でも知り合いであるかどうか、というのはまた別の話で、
大昔、学生時代に旧帝大医学部の、それも実家が病院経営の学生としか付き合わないので有名な先輩が
狙った相手の親の意向を無視して自分の親がかりでぶっちぎりで入籍に持ち込んだ(またこの先輩の父親というのが強烈)話があって、
その後、先輩の夫となった人は親の病院後継から外されたという顛末を聞いて、男性側の親はシビアだなあ、と感心したことを思い出した。
一族経営の病院長夫人にはふさわしくないと判断されるところがその辺の家とは違うんだなあ、「入籍したら勝ち!」ではないのだなあ、
その後、大学病院のルーティンも今ひとつパッとしない夫と不仲だとか。別の先輩が「そういえば、覚えてる?」で教えてくれた。
しかし、そこまでやらんといかんのかー!と人に思わせる人間というのは人間関係がその都度リセットされるというか、
結局、そこまでのことをやれない人間はサーっと引いて、付き合いが切れるのよね、
それを覚悟でやってるんだろうが、やはり凡人にはできないことですよな。
素敵マダムから、その息子さんが中高時代から何かとやり手のお嬢さんに家に潜り込まれる話も以前聞かされて、
「親がかりで入り込もうとするのよ、既成事実を早く作れとばかりに!」とたいそうご立腹だったのを思い出す、
お金持ち学校の同級生なのにそこまでやるの?と聞くと、「お金のある、ない、ではないのよ、そういうことを平気でする家の女の子というのは。」と
素敵なイケメン息子を持つのは大変だなあ、その後どうなったのか、もう10年近く経つわ。
なんにせよ、世界の違う人たちとたまに交差するとものすごく焦るというか、
半世紀近く生きてきても「真面目って何?」と時々不安になるのだから、若い世代はより痛切に感じるところがあるだろう。
若いって、辛いよなあ。
ただ、その手の女性と結婚する男性と自分の娘が結婚して欲しいか、というと、それはない、がはっきりしてくるのでした。
お年頃の親の心は揺れるわぁ。