「息子が選んだ相手にいい顔をしない」場面は「優良中小企業の2代目」の子供「3代目」に多い気がする。
「初代」の苦労をつぶさに見て「2代目」の親もがんばって順調に業績を伸ばし裕福になったものの、
その裕福さになれた子供が親の目を放した隙に連れてくるのが苦労人の親の目からは息子の浪費癖を増長させる相手だったりして。
確かに、お坊ちゃん育ちを簡単に篭絡できる女性というのはあまりまじめなタイプではないだろう、
上手に若い男の子のご機嫌が取るとは、別の男に仕込まれないと出来ない業だからね。
その手の話を数件聞いた限りではお相手女性はたいてい年上で、お坊ちゃまはその手管にころっと参ってしまうらしい。
人生経験の浅いお坊ちゃまは結婚を簡単に考えていて、親にも会わせていないうちから「入籍」などと、
これをやると確実に親の印象が悪くなるのに、なぜそういうことをやっちゃうかな、と私は思うが、
その手の女性は手遅れになった時点でも親が調べるとたいそう華やかな男性遍歴が現れるそうで、
すばやく入籍とは「やったもん勝ちか」と感心したりする。ごくフツーに育てられていては考えもつかないわ、そこがまた親が渋い顔をする点でもある。
昔は私も「成人した本人同士がいいならいいじゃないか」派ではあったものの、
年を食ってくると、「家業」が密接にその人生にかかわる場合「本人がよければ」だけでは済まされないものだと感じる。
経済的に裕福とは責任もある、「後継者候補の配偶者」という社会的立場がお相手に理解できているかどうか、そこを親は心配するのだよね。
将来、夫が後継者になったとき、妻の実家の援助までがサポートの一部となることが夫の家の資産を夫とともに散在する妻にはわかっているのかどうか、
今のところ、私の聞いた話がどうなるかは数年後の結果待ち。
以前、某マダムが「今、欲しいものが我慢できない息子が将来、別のものが欲しくなったとき、我慢しないことが相手にわかってるのかどうか、
周囲を省みず、簡単に「これ、欲しい」で結婚した男が、数年たって別の若い女性が欲しくなったとき、おそらくは我慢しない、そのことを相手が我慢できるか」
をやんわりと話していた。「一番最低なのは妻が「夫を誘惑した女が悪い!」と騒いで、誘惑に弱い夫である事実を暴露すること」
「「悪いのは女」の発想は自分が誘惑で簡単に夫を手に入れたの告白でしかない」
そういう男が確実にするだろう「浮気」を想定できていないのはあまりにも妻が愚かだと深い話を聞いた。
経済的に恵まれていれば、若いうちに結婚した夫が「永遠の愛」を妻に誓いづらいことは確実なのだよな、、
息子の母親というものは、子供の資質まで見切っているものかもしれない。
「うちの息子はあんたにだまされたように必ずほかの女にも引っかかりますよ」ってことか。
出ないだけかもしれないが、不思議と何代も続く旧家で、こういう「跡取りに勝手に結婚された!」の噂を聞いたことがない。
「家族の様式」が徹底されて安易な結婚に踏み込まないだけの教育が息子に施されているのか、中小企業3代目ぐらいではまだそこまで至ってないのだろう。
最近テレビでよく見られる後継を巡る「お家騒動」は「息子の結婚」でも端を発しているのかも。
「次男の嫁は銀行家一族出身」とかだったら、親が長男の嫁をいまひとつ気に入らなかった場合、もめる種になりそうな。
「息子」のやらかした話ばかり聞くことが多いが、不思議と裕福な家のお嬢さんは「初めて付き合った相手と結婚」と真面目な人が多くて、
やはりこんなところでも男女間格差はあるなあ、などと、まあ、私の付き合う範囲が狭いか。
息子の「やらかしちゃった」話は話すほうも比較的気楽、というのは、男女差別の一部でしょうかねえ、、