雑談。

4年近く前、上の娘の大学受験に付き合って、初めて「都市に滞在する」旅行を意識した。それまで「旅行」といえば「夏に海に行く」だったからなあ。
思ったより、「都市滞在」はハードルが高かったわ、、おまけにハリネズミのようなお受験生様が一緒だったし。(涙)
上の子の時も、下の子の時も思ったが、地方から国立超難関大学の2次試験を受けるのはかなり大変、「地元」以外の人間を拒否している感があるなあ。
特に旧帝大は異常だわ、地元の国立大学の2次は、聞いた話ではあそこまでひどくはない、山ほどいる受験応援団って国立大学入試に必要かな?
何であそこまでお祭り騒ぎにしないといけないのか、大手予備校をほとんど利用しなかったうちの娘たちにとってはあの「応援団」はものすごいプレッシャーだったわ、
ひっそり一つだけノボリが立っていた「ゼット会」くらいしか、馴染みがなかったもの、本当に「受験」というものは茶番だ。
今は国立大学でも妙なAO入試が存在して、さほど勉強しなくても入れる大学が山ほどある、なんか「コミュニケーション能力」が必要らしいね、大学に入るのには。
私は「経験値」をどちらかといえば重んじる人間で、「勉学」はさほど尊重はしない人間だが、それでも昨今の「勉強なんてやってなんになるの?かっこわらい」的な価値観にはムッとする。
先日、自称外資系27歳OLの記事は、AO入試を妙に持ち上げてご自身が出たらしい大学の高偏差値を支えている外からのお受験組を馬鹿にしていたが、
彼女のその価値観に当てると、東大生など殆どが「大学」の勉強についていけないダメダメくんになる、確かにそういう人間もいるが、やはり「ごく一部」でしかないのにね。
「一般入試やセンター利用学生に留年や成績が振るわない」などという大学関係者がもし本当に存在していたとしたら、
自分たちがいかに仕事をしていないか、わかってないんだよね、
結局、一番能力がある人間を生かしきれていない、そういう「バカ対応大学」でしかないってことじゃないのかな、それが日本のトップ私立だとしたら、本当に情けない。
まあ、自称27歳外資系OLさんが本当に「三田出身者」で書いてあることはすべて本当だったとしたら、の話だが。
何かと話題の「はあちゅう」さんと同期くらいだね、不思議とそのことは記事にはないね、大きな大学出身って便利ねぇ。
それはともかく、彼女たちの大学の外から入学組は仮面浪人する割合も多いので、留年や成績不振はそれが関係することに触れないといけないんだが、
それを全速力でスルーするのはやはりほとんどの学生が世間で思われているよりもはるかに馬鹿、であるのを隠すためか。
かの大学の、外から受験組が中退して別の国立大学に入学する割合も調べると面白いかも。決して少なくはないはずだ。
別の方向から調べるとわかることには光を当てないで、「勉強ばかりする子はダメ」的な価値観を広めるのはどうなのかな。
うちの娘たちは、確かに地元を離れて慣れない場所で大学生活をはじめたばかりの時は成績が振るわないこともあったけれど、
上の娘だけで言えば、2年、3年と上がるにつれて、成績は、親元を離れたことのない学生たちと並ぶようになったよ、
結局、本当に「優秀である」というのはそういうことなんだよ、いつかは、必ず追いつく、追い抜く。
そういう最終的に上がっていく能力を鍛えるためには過酷な「お受験」も必要だと私は思う。
あの胃が痛くなる緊張と戦いながら、慣れない場所で一生懸命受験をする不器用な地方の精鋭受験生たちよ、頑張れ、
辛いことを乗り越えるのは無駄ではない、と書いておくのでした。
ネットを読んでいると、この手の意見が一般的になるのが怖い、と思わせることが多すぎるわ、全く。