かわりばえのない日常。

丸山真男の回顧談の下巻が見つかったとのことで図書館へ。前に見つけた雑誌の切り取り部分も申告して
司書さんに謝られる、そんなー、あなたが悪いんじゃないですぅー、となんか申し訳なくなる。
(私の言い方が悪かったのかー!?)中村うさぎの「美人とは何か?」を借りる。
ああ、相変らずうさぎさんは私達のために十字架を背負って果てしない丘を登っている、
私はキリストは信用しないがうさぎさんは信用する、うさぎさんは女だし。(違うか)
この本の巻末に小谷野敦との対談があってつい先に読んでしまった。
ネットで話題に出されたりちらっと拾い読みをした事もあったんだけど、
ふーん「もてない男」ってのはこういう内容の本なのか、まー私は美人でも高学歴でもなくてよかったな、
と思うのはともかく、その本はなんでそんなに売れたのかね、東大生でももてないと言ったからか?
東大生も京大生も数がいるからもてないやつも当然いるもんだと思うが
それをわざわざ本にするってのは新しい事なんかね。
この小谷野さんは美人で高学歴で実家がお金持ちでないと好きになれないと広言しているらしいが、
そういう人はそれほど珍しくもないような、実際、知り合いの京大生にそんな人がいたけどな。
一人は家庭教師先で見初められる逆玉(その頃にはそんな言葉はなかったが)を狙う、と言って
そういうところを探してたし、もう一人は「自分は研究職につくつもりだから実家が金持ちで、
かつ働いて養ってくれる嫁さん探す」なんて言ってた。それでどうなったかと言うと、
一人目は有望なバイト先が見つかってしばらく浮かれたものの、単に家庭教師にしか見なされずバイトは終了、
でも就職してとある地方に転勤になった時、地元の有力企業のお嬢様に見初められて御結婚、
長男だけど「ますおさん」やってる。
もう一人は本当にちゃんと思ったとおりの人が見つかって結婚して研究職してる。
夢はかなうもんだよな、とか言うときっと怒られるだろうが、
こういうふうに目的を持って、ちゃんと広言して実行(?)に移す人にそれほど悪い人はいない。
二人とも、そんな下心(??)を隠して適当な女性を弄ぶような事は決してしなかったし、
女の友人である私にセックスを求めるような事はなかった。
(当たり前か、と当時も今も思うが世の中には「セックスフレンド」なんて言葉があるしな)
それになんだかんだ言ってても相手を少しも好きになれなかったら結婚なんてしないしないだろうし
(条件「だけ」を愛する馬鹿はそれほど多くはいないと思う)まだ若かったからアホな事を言ってた、
くらいのもんだ。私の兄弟のようにその当時好きだった女の子の背が低くて「やっぱり女は背が低くないと」
と平気で背の高い女兄弟に向かって言う馬鹿とあんまり変わらん。
(でも今の配偶者は私より背が高かったりして「初志貫徹」出来てない)
「東大生」「京大生」の「ブランド」が馬鹿を言うのを許すのかな、それが許せない、ってのは
私はあんまりよくわからん、好きにしたらいいじゃん。で、小谷野さんは結婚したが結局うまくいかなかったらしい。
それが人間の心の不思議なんだろう、と言ってこの人の心をよく知りたいと本を読もうとは思わない。
中村うさぎさんは読むけど。色んな人がいるよなあ、でみんな読むのかな、一冊くらいは読んでみようか。
久々に奥様会に顔を出すとものすごくちやほやしてもらってすっかりいい気になる、が、
どうも私がしばらくいかないと何かで拗ねてバックれたように思われるらしい、
ううっ、日頃の行いが悪い自分をしみじみと、、