帰ったよ、日記。

年ふるにつれ「軽くて暖かいは正義!」となり、シルクとカシミヤ教に入信する。
今年初めに半額になっていたにもかかわらず
考えに考え清水の舞台から飛び降りる思いで購入したカシミヤ100パーセントのコートが
ユニクロのウルトラライトダウンより優秀でうれしい限り。
それ以上にたぶんまとったときの独特の湿度、これはダウンにはない。
その湿度の心地よさは明らかに「感触」
思えば「軽い」「暖かい」も感触の一部で、その感触に心癒されるとは
ライナスの毛布」に今でも私は依存しているのか、
幼少期、私はスヌーピーシリーズのライナスと同じく指吸いの癖があり
そのときのセット、毛布のようなものを持っていた。
それがあると安心する、過剰に敏感な子供が心を守る術か。
夏冬を問わずいつも持っているシルクカシミヤ混紡の薄くて軽くて暖かいストールが
コートの色に思いがけず合うので重ねていると、
色以上に素材の美しさをお互い引き立ててまた機能的でもある。
ストレスの多い移動の間、その繭のように暖かな感触に慰められて、
年をとるとは感触に敏感になることか、と思ったり。
しかし、コートは薄いクリーム色なので、ちょっとした汚れがすぐ目立つ、
とほほ、売れ残るはずだよ、、と思いつつ、帰ってきたおばはんなのであった。