雑談。

ネットで「はぁ○ゅう」女史のお言葉にうなる。
「最初の一歩を踏み出す人はたった1パーセント、残りの99パーセントはしない」と、「マルチ」の響きがするなあ。
これはとても上手に出来た「そそのかし」の言葉なのだよね、
「たった1パーセントの人になろう!」「ならない残り99パーセントの人が利用できる」と、なかなかよく出来ている。
これを聞いた人間はやはり「踏み出すのが大切!」などと手を出さないでいいことに「最初の一歩」をやってしまうんだろうか、
私は「99パーセントの人間はだまされない」「案外人はだまされないものだ」の教訓に聞こえたりして。
やはり「作家」はある種の人を動かす言葉をお持ちになるようだ。感心した。
しかし、この手の「踏み出した人」の結果がどうなるか、次々に「教祖」のお勧めするものに飛びついて行くのか、
最終的には周囲を巻き込んでの大迷惑を引き起こすような気がするなあ、
私の娘たちの知り合いにいわゆる「就活講座」に行って「洗脳」された学生がいて、大変意識が高いのは結構なんだけど、
困るのが、自分の周囲の人間をその「講座」に引っ張り込もうとすること、
なるほど、その手の人は学生の「情報」が欲しいのか、と合点した。
あからさまな勧誘には娘たちは言下に断っているので心配していないが、困ったのが巧妙に隠して誘ってくる人で、
娘たちはどこかに行くのに必ず親に連絡を入れてくれるので私が少々怪しいと思ったものは途中で抜けるように言ってある。
幸いにしておかしなことには一度もなっていないが、わたしは自己啓発系のブロガーがやたらと「親からの呪縛!」を歌うのは
聡明であっても経験不足の学生が親に知恵を授けられて危険を避けるのを阻止するためかもしれないと最近思っている。
親からの自立は、親の言うことを全て否定することではないのだよね。
親の助言を選別することではないのかな。
それがわかっていない人間が「最初の一歩を踏み出す」1パーセントに存在するような。
うっかりおかしなベンチャー系の集団に引っ張り込まれた上の娘の友達は、参加を断りきれずに困ったことになって、
最終的には娘の勧めで親に相談して、ほとぼりが冷めるまで留学することになった。
かなりの有力者のご子弟だったので、その集団は実のところ彼の親の影響力が欲しかったよう。
恐るべきガツガツ集団!
世の中の人間の99パーセントは善人だが、残りの1パーセントは「スーパー・恐るべき人びと」ではないかと思うおばはんであった。