昔も今も。

私の曾祖母の時代は財産を受け継ぐ当てのない男子はよほど別の分野で頭角を現さない限り結婚できないのが
「フツー」だったようで、故に農家の次男などは軍隊に入ったり、大都会の商家に勤めていたりして、
そこで運がよければ結婚できた、そういう時代にはもちろん「「フェミニズム」なんかなかったんで、
もうちょっと歴史の勉強をしろよ、と「フェミニズムのせいで結婚できなくなった!」という人間には言いたくなる。
大昔から「結婚」はある種の経済活動で、
本当に結婚したい男性は経済問題を取り上げて、自分に何が出来るか、を考えたほうがいいんだよ。
「昔は見合いを世話してくれた!」という人間もいるが、昔の人は今よりはるかに厳しくて
「この男ならもう一人ぐらい食わせていけるだろう」と見込んだ相手以外には見合いの世話はしなかった。
ただのごく潰しに結婚を世話するなんて幻想はどこからもってきたんですかね?
昔のほうがもっと男に経済力を求める厳しい社会だったんで、現在を生きられることにもっと感謝しなければね。
本当にまともな人間が結婚したくても出来ない最大の理由は「職場に異性がいない!」で、
いまだに女性ばかりの職場、男性ばかりの職場は多く存在する。
それをどうにかするのがいわゆる「婚活サービス」なんだけど、
ここで問題にすべきは「ハイスペ婚!」なんていってる○チガイのことではなく、
既婚者でありながらただのセックス目当てで参入してくる馬鹿男たち。
「引っかかるのが悪い」のではなくはじめからだます目的でその手のサービスを利用する人間が混じると、サービスは信用を失う。
結婚したい真面目な女性が集まらなくなる。
「本当に結婚したい真面目な男」がやるべきは極悪非道な男たちを槍玉に挙げることではないのかな。
なんとなく「フェミニズムのせいで結婚できなくなった!」と煽る連中が本当は結婚なんかしたくなくて、
でも女を従わせたくてやってるだけのような気がするな。
「結婚を望む女性とセックスだけして棄てる」をやってる連中じゃないかな。
そういう人間は自分の意向に従わない女性を「フェミニスト!」と決めつけて攻撃している気がする。
要は「人間の屑」だ。真面目な結婚がしたい男性の本当の敵、でもある。
「敵」を見誤るな!とだけ。
昔も今も、世間は意外に常識的で、「みんなが結婚できた」都合のいい過去は存在しないことに気がつこうね。