4月から大学4年生の娘の周囲には、現在「就活」真っ最中の友達もいたりして、
そういえばネットでは「就活は3月ではもう遅い!」説があったな、と思って調べると、出るわ出るわ、その手の情報。
「3月ではもう遅い!」説に共通するのは、いわゆる就職サイトの「ベンチャー」系ブログであるということ、
「ここで就活講座を受ければ安心!」的な広告があったりして、
おやまあ、3月で「もう遅い」として、それを救う手立てが就活講座の案内だったら、なんだか絶望的な匂いがするな、
結局、そういう講座をあせって受けても内定が取れなかったのは「3月解禁」を信じた自分のせい、のような。
「就活」の情報は、とにかく誤情報が錯綜する、というよりは、わざと誤情報を混ぜる業者もいそうな気がするな、
悲しいけれど、大学も、学部も、地方も千差万別だと様々なパターンがあって、「これが一番正しい!」は「ない!」気がする。
「大学部活、最強!」説は相変わらず強いけれど、これは部活動の内容にもよる気がする。
古い部活の場合、納入業者が部活経験者の就職先と深くかかわっていたりして、
あるいは、その業者の子弟が大学部活にはいっていたりして、一定数の人員をそこから受け入れることで、
事業が成り立っているのだから「部活は就職に強い!」とはいえないんじゃないか。
大学の部活動も費用がかかるので、それが続けられる家庭の子弟とはそれほど就職先に困らなかったりして、
そうではない学生の場合、それでも続けるだけの胆力や能力の高さで、部活動をやっていなかったとしても
就職に困るということはなさそうだ。
私が非常に遺憾に思うのは、評価の高い大学に属していると、その大学専用の就職説明会が年が明ける前からちらほらとあること。
いわゆる「リクルーター」が存在することもある。
大手企業が早めに有望な学生を刈り込みに来るのは実際時々あることで、
そういう行動が曲解されて「3月ではもう遅い!」説も出てくるんじゃないか、
でも大体年明けから学生はボツボツ行動しているので、3月ごろには大体めどが立つ、くらいのことではないかな。
煽るだけ煽って、不安を覚えた学生に無駄な出費を促すような
(またその出費がぎりぎり学生に払えそうなラインだったりするのがなんとも姑息)「就活サイト」には気をつけて、といいたい。
「就活」商売って、かなり美味しいんじゃないかな、小銭を集めるのには。またお金をもらった上で「情報」も集まるしね。
最近の学生の苦労を見ていると、本当に頭が下がる。ただ、有名企業や人気職種につくのは、私の時代から至難の業だった。
コネクションはいまだに大いに有効な世界で、それが「今」は隠されている現実にうんざりする。
「3月ではもう遅くても、それでも就職できるところを探す!」という学生は賢明だ。
少なくともショーもない「就活講座」に課金はしないようにとひっそり。
人は、脅されると、金を積みたくなる。悲しい話だ。