雑談。

とあるところで「上に行けば行くほど責任がどこにあるかわからなくなる」という言葉を読んで、
いま下の娘が所属する大学の部活の責任体系がそうだなあ、と今更ながら感心する。
下の娘が所属する部活は確か戦前か戦後すぐにできたか知らないがとにかく古い部で
この規模だとマネージャー部門があってもおかしくないのに、すべてを部員が統括することになっている。
で、何故かうちの娘は「広報」部門で、これは名誉職かもしれないが、時間は取られる、責任は重い、
実習、実験、試験、レポート、と文系学部よりもはるかにノルマの厳しい理系学部では寝食削らないとやれないことがある。
当然、ミスも出すんだが、あまりにその些細なミスを責め立てられすぎるので、これはどう考えても忙しい学部の娘をここに当てた采配が間違ってるだろう、
となれないことを一生懸命やった上に責められて精根尽き果てている娘に一体何がどうなっているのか問いただしてみたところ、
采配を振るう上は、上に行けば行くほど、その責任が曖昧になる構造で、よくもまあ、こんな体系、作りましたな、お見事!と呆れるばかりだったりする。
トカゲのしっぽ切り、みたいなもんで、一番大変な下っ端が、いい加減な指示に従って、失敗したらその責任を全てとるように出来てる、
責任が一番重いのはトップではないのよ、何、この「お殿様」構造、と、
上の娘は「そういうのは大学の部活特有、だから私はサークルにした!」などといまさら言っても遅いがな、
上の娘いわく
「そもそも(下の娘)なんかがなんで「広報」なんて向かない仕事をさせられてるかな、あの子はちゃらく見えるかもしれないけどちゃらくないのに」
多分、ものすごく珍しい「工学部女子」というので「食いつき」がいいんでしょう、と本人が言ってたわ、おすまししてると美人だしね。
下の娘の一番の問題点は「人に任せる」ができない、ちょっとでも嫌な顔をされるとすぐ自分で仕事を引き取ってしまう、
「私は人にやらせるのも仕事の一部だと思うけどね」と、バリキャリ予備軍の上の娘のご意見、
そういえばあんたはサークルの暗部をガツガツ変えたんだったね、なんかもう、本当に「仕事向き!」な人だわ、
それはともかく、下のお嬢はどれほどやせ衰えても、なんとか前へ前へと進もうとするので、見ていると涙が出てくる、
「過労死」ってこんな感じでなっちゃうんじゃないか、ということで、親が再々見張らねばならんな、と思っているのでした。
あと半年で3回生、「幹部」になるわけだからもう少しの我慢か。でもできればこの構造を変えれたらいいなと思う。後が大変だもの。
そういうのは上の娘が得意だが、下の娘には向かないだろうなあ、、、
なんにしても、極めて日本的な「お殿様の首は取らせない!」構造はこのグローバル化の時代、何とかしたほうがいいと思うわ。
下克上じゃー!と心で叫びつつ、実際は娘をそっと見守る(つまり、あまり何もしない)母ちゃんなのであった、、トホホ。
体育会系大学部活は私の目から見るとブラックだわ。