今日は「雛祭り」

ふたりのお嬢様不在のひな祭り、ざんす。
今、リビングにはふたりの娘それぞれのお雛様が飾られている。
娘が二人生まれるまで知らなかったが、娘一人につきお雛様一対、だそうで、はて、娘沢山のおうちはどうするのやら、
二人目からは市松人形にする、とも聞いたものの、夜中に歩きそうな人形は少々苦手だったので、結局、二つ目を買った。
上の娘の時は出産を控えて引越しがあって、その他もろもろ大変だったのであまり選んで買うことができなかったので、下の娘のはじっくりと選んだ。
上の娘と同じ値段ということで、段飾りにはしないぶん作家モノが買えて大満足、木目込みの立ち雛で非常に「重い」!でもお気に入り。
上の娘のものも当時の最新流行で、可愛らしいお顔と華やかなお衣装が素晴らしい、ただ、ここ10年ほど、段飾りでは出していないわぁ、、、面倒で。
一応「ひとりでも組み立てられる!」の触れ込みではあるものの、段を出すだけでぐったりさ、重いんだもの、片付けるのも大変だしね、、(涙)
下の娘のお雛様を探している時に、お雛様にも「流行り廃れ」があることに気がついた。
衣装や顔立ちもそうなんだが、「オプション」的な存在が段飾りにはあって、上の娘の時は「平安三賢人」か「平安三歌人」かがついていた、
(10年、出してないんでねえ、、、どっちか忘れた)
確か「柿本人麻呂」と「小野小町」「菅原道真」だったような、前のふたりはともかく「天神さん」のような豪物をお雛様のような平和な催しに入れていいものか、
いや、魔除け的にいいのか、などと、未だにその存在は、謎、来年は段飾りで出してしっかり確認するか。
その後「平安三○○」は「女流三歌人」になったりして「清少納言」だの「紫式部」など、
女の子の無事な成長と結婚を願う催しにしては少々「あれ」な存在があったりして、迷走しましたな、お雛さん業界。
たしか「雅子さま」御成婚の折か、ひな飾りに「犬小筥」というものが流行った時期があって、年下の友人が待望の娘が産まれたとき欲しがって、
でもその時のお雛様のはやりはまた「三○人」が流行って、手に入れるのに苦労したのを覚えている、手伝ったので。
全国、あちこちに電話をかけて、「犬小筥」だけを作っているところを探してやっと手に入れたという、苦労して手に入ると、なんとなくいいように思えるのよね、
私も欲しくなったわ、「犬小筥」、一瞬だったけど。
今のお雛様は、コンパクトサイズになったのがデパートにひっそりあるなあ、少子化ですなあ、、、
良家の知り合いが有名作家に頼んで、毎年「三人官女」「5人囃し」だのを増やして、10年かけて完成させた。
それはそれは素敵なこれほど繊細で美しいお人形があろうとは、と感心した、お人形業界の世界は深い。
てなことを思い出しつつ、今日は最近仕事の忙しいマイダーリンにちらし寿司でも作るか。
先日、高速で帰省して山のようなバレンタイン友チョコを作って帰った下の娘に「お雛様、出さなきゃ」とダメ押しされた母ちゃんなのだった。
「お嫁にいけなくなっちゃう」という、某有名(?)国立大学工学部女子、立派に育ったものよ、、、