工学部女子のおはなし。

昨日の朝日新聞では、池上コラムの件がうだうだあって、ネットでも話題になっていたけれど、私が気になったのは「ドボジョ」という言葉。
一瞬「ドロンジョ」に見えたわ、「土木女子」を無理やり縮めたよう。
なんでも、土木系に女子が少ない、とのことで、「みんな、土木は楽しいからおいでよ!」と無理矢理な、
我が家の下のお嬢様が今年めでたく国立大学工学部にご入学あそばしたが、その学科は3桁の人数が所属するものの女子はわずか10人にも満たない、
つまり「1割」もいないのだよ、それでも「工学部にも女子が増えた!」と、先生がおっしゃるには「数年前まで一人もいない学科もあった」そう。
「リケ女が増えてる!」というので、工学部にも女子はいるもんだと思っていたな。
娘いわく、「私が話しかけると、固まる男の子がいて、話しかけないようにしてると、物陰からジーッと見てたりするの、
別の男の子が、その子は中学、高校と男子校で、大学に入るまで、ほとんど女の子と話したことがないから、固まったけど、
また話しかけてもらいたいんだって」
「工学部の若い先生にも、そんな感じの人がいて、絶対女子とは目を合わせないようにしてるの、質問があっても、聞こえないふりされる、
で、男の子に同じ質問をしてもらうと、初めて気がついたように話し始める、女の子が怖くてたまらない、みたいな人が結構いるよ」
「年とった先生でも、工学部の先生は変わってる、社会性がないのよね」とは、
何らかのチケットを大学の先生方に買ってもらおうとして、工学部の先生は1枚も買ってくれなかったとか。
「教養学科の先生方は買ってくれたのにね、工学部の先生は「なんで買わないといけないの?」だって」
聞く限りは相当「コミュニケーション能力に難あり」の人が、学生にも、先生にも多いようで、暗澹たる思いに駆られるわ。
そんな中で、コミュニケーション能力は、理系女子にしては驚異的、と言えそうな我がお嬢様は悠々とご学業にお励みになり、
まずまず快適にキャンパスライフを満喫しているよう。
しかし、娘はあちらこちらで声をかけられるのに、相手の名前をさっぱり覚えない。(涙)
「だってうちの学科の男の子、みんなメガネかけて、チェックのシャツ着て、リュック背負ってるんだもん、見分けが付かないよ」
「そもそも、私の名前だって、相手は知ってるかどうか、多分同じ学科の「女の子だ」ってだけで覚えてるんだと思うよ」とは、
その認識が正しいのか間違いなのか、先日、縁もゆかりもない店でメガネのつるを直してもらった際、
「ありがとうー!」とあなたににっこり微笑まれて、若い定員さんはものすごく嬉しそうだったよ、君はどこでも愛想がよくて印象がいい。
「ママ、もの作るって楽しいよ、工学部っていろんなものが作れるんだよ」って、面倒くさいご学友たちとも楽しめるのは、才能だなあ。
なんにしても「工学部」は「男の城」っぽい。
理系に女子が増えた!といっても、薬学や化学系に増えてきた程度の話のよう。
とりあえず「工学部」は少ない女子が仲間を待っています。ウエルカム。