いやはや。

増田で「セックスしないなら旅行に行ってもいい、って言ったのに襲われかけた」の記事を読んで
「ろくでもない男というのが早いうちに分かってよかったね」と私は思ったんだが
どうもそのかわいそうな増田を責める男擁護派が湧いていて、
はて「旅行に行く=セックスオッケー」が「常識」の時代は「セックスをする=結婚する」が常識でもあったんだが、
そのあたりのところに全く意識がいかないようで、イマドキの「男らしさ」ってのは結局は「やれる」にかかってるのか、
究極の選択を相手に強いるというのは、自分も同じ究極の選択をするってことなのに、
そのことが分かっていないらしい、いい年の大人を生温かい目でそっと影から見ているのでした。
あんた、1回でもやった女と確実に結婚しますか?結婚するからやりますか?
「旅行=セックス」だったのは、そういう意識がお互いにあった時代、いつぐらいまででしょうかねえ、
現在40代後半の私の親世代ぐらいまでじゃないでしょうかねえ、
「婚前旅行」なる言葉があったようですよ、で、まあ、ほとんどの男女はその後結婚する、と
「男には責任がある!」って、昭和はある意味男にとっても窮屈な時代だったんですが、
「責任」をすっとばしてただただ「やりたい!」「やれるはず!」では、昭和のお父さんたちが泣きますよ、
ああ、先日亡くなった銭形警部の声を思い出す「昭和一桁!」ってよく言いましたな、
男がかつて、当然のもととして受け止めていた「責任」という窮屈を「自由!」の言葉でで放り捨てて、
特権としての「常識」だけは手放そうとしない、「ダブルバインド」ってどういう意味だったっけ、と思う今日このごろ。
とっつあんの冥福を心から祈るのでありました。
昭和の男の特権を振り回す人たちは「権利には義務が伴う!」的なことを言いたがる印象が私にはありますが
ご自身の義務に関してはどうお考えか知りたかったり。
なんにしても、昭和は遠くになりにけり、ですな。