読書雑記。

先日読んだ「スマイリー三部作」をネットで検索すると、読んでいる人は読書好きが多いようで、その感想も面白い。
11月にDVDが発売予定の「裏切りのサーカス」でピーター・ギラム」のセクシュアリティーの変更を不思議がっている人も結構いて、
私だけではなかったな、とちょっと安心。私もやはり少数派に属するのは悲しいのよ、、
感想を拾い読んでいると、一気に読み飛ばしてしまったせいか「あれ、こんなシーンあったっけ?」などと思わされるところもあったりして、
とうとう新装文庫版で三部作、買ってしまったよ(涙)、多分、いずれ原書も買う、いくつか確かめたい箇所があるんで。
で、「なるほど、ここか」と思われる箇所を拾い上げたり、長い作品なんで途中で混乱して感想を書いているな、なんてのも見つけたりして。
記憶って混乱するわよね、この年になると。あるいは解釈の違いか。
「ティンカー」の中でも、私はピーター・ギラムは「愛」においては勝者だと思ったんだけど、そうではないと考えている人もいたりして、
なるほど、こうももんもんと付き合っている相手のことを考えるということは、やはり愛の勝者と考えない人もいるか、
私は最終的に「彼女」が帰ってきたことで、「よかったね」だったんだけど。
ただ、その次の作品ではその彼女と別れているので、それを思えば「勝ち」ではないか、でも早々に別の恋人とうまくやってるしな、
とにかく最終的には身重の「少女花嫁」を家においているので、
ピーター・ギラムのセクシュアリティーは「ゲイ」というよりもうひとつの英国産風土病(?)「ロリコン」じゃないか、
しかし世界的傾向として「ロリコン」は許されないよな、じゃあ「ゲイ」ってことで手を打った、などとありそうもないいらない想像をしたのでした。
「ゲイ」と「ロリコン」は英国名産と考える私の傾向は一体どこで培われたか、これを考えたら長い長い話になるので、自粛。
改めて読み直してピーター・ギラムはいい役だな、と思った。ベネディクトくんはいい役をもらってるなあ。
原作では「金髪で長身のハンサム」「優雅」「綺麗な顔をしたイギリス人」などと容姿も大絶賛。
20年以上前に、BBC制作でスマイリーシリーズがテレビドラマ化されたそうで大変出来のいいドラマであったようで、こちらでギラム役はどんな俳優さんがしたのか、見てみたい。
オンデマンドを世界にも!としみじみ思うのであった、、
面白い作品は、その感想も面白い、と発見したのでした、おしまい。