昨日、「ティンカー」の読書感想をネットで読んでいると、私には理解できなかったことのいくつかをさらりと解説している人たちを見つけて
これが感性の差なんだろうと感心した。私にこれは理解できても、ここはわからない、そういうものを別の人には理解できる、
そもそも、なぜ理解しがたいのかも自分にはわからなかったりするので、ネットは便利だと改めて。
また、私にはわかっている部分が別の人にはわからないと書かれているのも見て、多分その答えを求めたら今のネットならいくつか解答の候補が見つかるんだろう、
すれ違う時、偶然につながる、私はネットの「つながり」はそんなものでいいと思っているがそうでない人もいるだろう。
感性の差といえば、下の娘がこうの史代さんの本が好きでよく眺めている。
特にこの度2巻が出た「ぼうるぺん古事記」の絵に感心していて「ママ、この人は絵がうまいよ」と、
実は私はこうのさんの本は少々苦手でその絵柄を「うまい」と思ってみたことがない。
それでも娘に解説されて眺めるとなるほど、こういうところがうまいのか、とようやく理解する。
私は全く絵心のない人間だけれど、下の娘は絵が上手い。
瞬間の何かを捉えるのが得意で印象深いスケッチや独特の色使いでちょっとした作品を描いたりする。
多分、私とは見えているものが違う、私には見えない何かが、娘には見える、本当に不思議なものだ。
娘は絵以外でも器用でなんでもできるので「あなたはすごいねえ、ママは何もできないのにね」というと
「きっとそういう才能をほかの誰かに気前よくあげちゃったんだよ」とさらっと言われて、
その明るく優しい発想も私にはないな、と苦笑いした。
子供に教わることは多い。