私は何を知りたい、か?(よしもと新喜劇調で)

婚活詐欺事件で、どこでだったか「木嶋被告が婚活詐欺ができたのは「美人」ではなかったせいだ」とあって
さえない女が結婚をちらつかせながらお金をねだっても「疑われない」と
これに納得してしまうわたしはきっとこの不可解な事件の「謎解き」が欲しいんだろう。
結局、この奇妙な事件の「真実」がこちらにわかろうはずもなく、
わかるのは、社会がこの事件をどう受けとめたか、「私」がこの事件をどう考えるか、ぐらい。
北原みのりさんのこの事件に関するツイッターを読んで、北原さんは裁判時、「ブス」「デブ」とかけられるらしい揶揄の声をうっとうしがっていて
それをすることがまるで「正義」のように考えているらしい人間の醜さを嘆いているのだろうけれど、
この事件は木嶋被告の「容姿」がポイントで、もし、彼女がせめて松嶋菜々子のような容姿であったとしたら
決して北原さんもせっせと裁判傍聴には出かけなかっただろうと思う。
不思議なのは、この婚活詐欺事件では「結婚とは顔と金の交換である」では「ない」が明らかになっていることを、誰も指摘しないことで、
木嶋被告の「顔」で数千万円の「金」が交換されたのだとしたら、「美」の基準はまことに曖昧なものである、なんて、
人が(男が?)「結婚」に求めるものは、やはり「顔」ではない、が私には結論としてしっくり来る。
木嶋被告はどうやら育ちのいい雰囲気を醸し出す人間だったようだから、
「結婚」に人が求めるものはやはりその人間の持つ「バックグラウンド」ではないか。
そういえば、はてなのホットエントリで、「人は自分を癒すものにもっとも金を出す」のような記事が紹介されていて、「何を今さら」と思ったが、
被害者とされる亡くなった男性たちにとって「自分と結婚してくれる相手」がもっとも「癒し」の存在であった、
だからよく知らない相手をほとんど疑いもせず大きな額のお金を出したのかも、そう思うと一層亡くなった人が気の毒になる。
さて「信用に値する」と思われた彼女の容姿が、この先裁判にどのような影響を及ぼすのか、裁きの女神が目隠しをしているのは本当に「正しい」なあ。
木嶋被告が松嶋菜々子レベルであればドラマ「氷の世界」を思い出して「無罪」もありえるのかしら?
「遊ぶ」だけなら「容姿端麗」な女の子がよかったかもしれない、でも「結婚」となると、「容姿」がさほど重要視されない、の「かも」、
と、しかしこの事件はやはり「異端」の結婚詐欺事件であるのだろうから、結婚詐欺事件を起こす人間の容姿はやはり「いい」のかな?
今まで有名になった結婚詐欺事件の犯人の「顔」を、私はさして「いい」と思った覚えはないのだよなあ、、
男性が犯人であることが多いせいかな?
私は「結婚詐欺」というもの自体が「謎」であるのかもしれないな、早めに結婚していてよかった。(か?)