ぶつぶつ。

何かを「守れ」というヤツはろくでもない、と。
ある種の人が言う「文化を守れ」ってのは、その文化なるものに巣くっている理想的な環境で育ったお坊ちゃん、お嬢ちゃんを行政の力で保護しろって事らしい。
行政に携われるコネを持つ、ついでに金を持つ優雅な人たちをなんで血税で保護しないといけないんですかね?
確かに国際児童図書館は必要なものだったけど、地方で正規の図書館司書になれる人って、
大体がいいとこのお嬢さん、あるいは、いいとこのお嬢さんのなれの果て、だったりしますよ。
私がおせわになっている司書さんは年契約で更新を続ける「臨時職員」、本当に本好きな人なんだけど、決して「正規職員」ではない。
でも、そのひとに威張り散らしている(かに見える)、そのくせ図書の分類も、新刊の名前も、ひょっとしたらパソコンの操作も危うい「なんとか長!」なる人は「正規」職員、
本のことを、そして図書館利用者をよく知らないでもなれるのが地方の「正規」の図書館司書ですよ、
「コネ」さえあればなれる、そうなれば自分自身の司書「技術」を磨く必要はないものね、そんなのは使い捨ての「非正規」にやらせればいい、
磨くべき技術は「政治力」かな?それが地方の現実なんですわ。
図書館をよく利用するひとは、「正規職員」に本のことは聞くな、が暗黙の了解になってるかもね。
あのなあ、大阪フィルに入れるようなご家庭のお坊ちゃんやお嬢さん(の、なれの果て)は特に行政が保護しなくても、生きていけますよ?
そもそも、芸術関係に進ませるために使えるお金を持つご家庭ってちょっと浮世離れしてるほど、「持って」ますよ、
それに「フィル」の所属員を「先生」に持ちたがる人はそれなりにいます、それでも「保護」すべきですかね?
たとえば、工業高校をなんとか卒業して町工場で旋盤やってる、クラシックなんて一生縁のない子のなけなしの給料からさっ引かれる税金を、
名門音大に入学するために海外の有名な先生の夏講座だ、東京の大学のなんとか先生の特別講座だのに高額の費用をかけて参加させられるご家庭のご子弟を
「保護」するために使うのが「文化の保護」か、って、ああ、育ちが悪くてごめん、「文化」は「奴隷」なくしては成り立たないですものね、
スイマセン、お金持ちの保護のために、「奴隷」は文句を言わずに働かなければいけません、死ぬほど働け、「文化」のために、と
「文化を守れ」とは「階層を守れ」でもありますわね、、、
「おまえら、育ちの悪い人間はオレたちのために黙って働いてりゃいいんだよ」とせめて正直に言ってもらいたいものだなあ。
私も橋下は嫌いですよ、私と同じく「育ちの悪い」匂いがするから、同族嫌悪ですわ、もちろん。
でもね、そういう人間を必要以上に「怪物」に見せて、「文化を守れ!」ってやってる連中って、
「正義」の楯を使って自分を大きく見せようとしているバカッタレ、にしか見えませんわ。
文化を破壊するモンスター橋下!対、文化を「守る」ために戦うかっこいいぼくたち、
「小泉より悪い。」「小泉より本物だ」って、必要以上に相手を怪物化してみせる、
そのだだもれのナルシシズムがあまりに茶番過ぎてつき合う気にはなれないな。
「わかりやすい対立」を煽るのは橋下の専売特許ではないですわ。
相手に「怪物」の「お札」を張った瞬間からその相手と「交渉」する余地はまったくなくなる、
どんな相手であったとしても、相手を「人間」と認める心がなければ、これからいちばん社会の役に立つ「交渉」なんて出来ない。
社会をよくするのは無意味な「戦い」ではないですよ、反発する相手も「人間」と認めて粘り強く理解を求めていく「交渉」技術です。
そんなことも「わからない」と目されている一般庶民をやってるのに、飽きてきた。
「親が同和」の「親戚がヤクザ」だのと、メディアに出た瞬間から、選挙の結果は決まってたんだね、
ハー、巧みな階層間闘争に一般庶民はどこまで振り回されるのか、なんだか哀しくなってきたわ、、、
わかりやすいものから斬る!とは橋下のやり方とそれほど変わらない、そのことに本当にうんざりするな。