雑談。

サンデル先生に聞かなくても「正義」とは「正義、と多くのひとに思わせた方のもの」と「パレスチナ」を読んで、しみじみ。
サンデル先生の講義、うざくないっすか?って、超罰当たりなことを書いてみる。
話題になったんで、1度だけNHKで放送されたのを見たんだけど、私の印象は「アメリカはんが、また、なんかモノ、売りに来たはりますで」だったりして、
日本人はマジメだよねー、「アメリカに話題になってる!」と言うだけで飛びついてしまうもの、大体ハーバードの学生が聞いて感心しているようなもの、
一般的な日本人に必要なものかな?そもそも理解できるのかな?
サンデル先生のわかりもしない本を売るよりはジョー・サッコの「コミックス・ジャーナリズム」シリーズを大々的に売り出した方が
よほど日本人のためになる、と、ちょっと読んだだけで知ったような口をきく私であった、、、
つか、20年以上前に翻訳されたアート・スピーゲルマンの「マウス」も小野耕世で、「パレスチナ」も小野耕世
日本にアメリカのコミック翻訳者は小野耕世しかいないんかー!って、いるそうです、でもきっとあまり金にならないんだろうね、
サンデル先生本より、ジョー・サッコが読みたい、英語で読むのは辛い。(涙)
しかし、ドラッカーの宣伝本をお金を出して買う時代、ネットでいくらでもそれなりの情報が「ただ」で手にはいるというのに、
ただの「紹介」本がベストセラーになるって、不思議だよなあ、、、
私は「もしドラ」って、著者紹介のために本屋の前に無料で配布するパンフレットとしか思えなかったわ、でもそれが「売れる」、
出版って「商売」だよなあ、、、
ところで、「パレスチナ」の訳者あとがきで、小野耕世イスラエルパレスチナの政治マンガ家に別々にインタビューする機会があって
イスラエルのマンガ家は、「パレスチナ」を読んでいて「内容がやや片寄っており誇張されていると思う」と言ったのを記していた。
パレスチナのマンガ家は本の存在自体を知らなかったそうで、それが私には印象深かった。
同じく、あとがきにはホロコースト被害者の家族であるイスラエルの知識人が
イスラエル兵の前に立つパレスチナ人の表情は(ホロコースト時の)ドイツ兵の前のユダヤ人の表情と同じだ」と語ったのも書いてあったが
そういう人は少数派らしい。多くのひとは真相を知ろうとしない、そうだ。
世界で、何を知りたいか、何を知るべきか、それがわかる人間は本当に少ないと言うことかもしれないなあ。
私は何者かになりたいとは思わないけれど、自分の知りたいことと知るべきことを一致させられる人間にはなりたい、と思う。