とほほほほ。

なんと!先日読み始めたP.D.ジェイムズ「神学校の死」を「読んだことがある!」と発見!!
つか、私、この次の作品「殺人展示室」まで読んだことがあるわ、で、みごとなまでに内容を忘れている!!!!
もうダメだわ、私は、、、(涙)たぶん「灯台」と「秘密」だけ、本当に読んだことがない、
内容をうっすらと覚えているのは「神学校の死」の前の作品「正義」まで、あぁあぁあぁあぁ、、、、(エンドレス)
ここまでさわやかに忘れていると、同じ作品が何度も楽しめていいかも、なんて、
以前、私より10歳年上のダーリンが、何度同じ本を読んでも常に楽しめる、
「だんだん、「これ、読んだことがあるかも」すらも、忘れてしまうからちょうどいい」なんて、なんたることよ!
前に「あ、ボク、この本、読んだことあるわ」とか言い出したとき「ホンマ、爺は困る」と冷たい視線を送ったが
みごとに私も「婆」ですがな、とほほのほ。
40過ぎると生きやすくなる、ッてのはこうもあっぱれに忘れるせいもあるんじゃないのかな、
最近、検索記録で以前書いた日記を読むことがあるんだけど、ハテ、このとき、私は何に腹を立ててたのかな、
とか、この人誰だっけ?とすっかり忘れていることがあるんだよな、それも、まったく「素」で。
今はまだ、ああ、そうだった、と思い出せたりするんだけど、いずれそれもなくなる。
いや、すごいわ、人間の消去機能。
「40過ぎると生きやすくなる」とは30代のころ、40すぎのマダムによく言われたもので、そんなものかしら、と疑っていたんだけど、
今は「確かに」と、まだ30代の知り合いから、いろんなぐちゃぐちゃを抱えて煮えてるのを聞かされたとき、
同じようなことをつい言ってしまいそうになって、(ま、言っちゃうんだけど)
でも私と同年代の知り合いにそれを言うと、「そんなことはない!」という人もいて、
性格の問題か、と思ったりしたけど、どうも子どもの年齢によるもののようだ。
同年代でも、子どもの小さい人は、結構ぐちゃぐちゃをまだ抱えていたりして、子どもに振り回される間は「まだ若い」ってことかもしれない。
私の結婚、出産は、いわば「昭和の王道」みたいなもんだからなあ、それをやってきたら「40過ぎると楽になる」にたどりつく。
この言い回しは、いかにも「昭和」だ、おお、懐かしの、失われたわが世代よ!
昨日、原田芳雄が亡くなって、ダーリンが「一人追悼」と称して、彼が出ていた大昔の映画を見ていたが、
私はそれほど思い入れのない人なので、へー、としか思わなかった。
年をとって、初めて「いいなあ」と思う人であったな、合掌。