雑談。

映画秘宝」のライター、柳下氏の「僕の初恋を君に捧ぐ」の映画批評を読んだ。
この手の批評を読んでいつも思うのは「大人げないなあ」ってことで、
幼児向けの10円入れたら動く乗り物に乗って「ジェットコースターに比べたらこんなのは、、、」なことを言ってるような、
元々、あれは小中学生向けの漫画が原作なんだよね、
小中学生向けのものを、あほくさく作ってるのは、わざわざつっこまなくってもわかりきっていること、
つか、その年代の女の子にとってはどうでもいいんだよ、「岡田将生」君が「生きて」「動いて」さえしてればいい映画だから。
もうすぐ休刊になる「小学6年生」の今の表紙が「岡田将生」「井上真央」だから、見るのはどのレベルかわかりそうなもんだけど。
子どもからおもちゃを取り上げて、よろこんでるみたいなんだよな、よろこんでみた子どもが読めば確実に傷つく内容だしね。
子どもが「つまんねーもん」を経験するのも大切なこと、
それを全力で否定するのは「うちではアニメはディズニーとミヤザキハヤオしか見せません!」って言ってる教育ママみたい。
「よいもの」「正しいもの」だけでは子どもは本当の意味では育たないんだよ、
くだらないもの、大人が出来れば見せたくないものを養分にして、子どもは育っていく、
それは「くそ映画」も同じ、その手のものを消費して、生きていくために必要な「何か」を培う、
そういう機会を、いい大人が子どもから奪っていってる気がするな。
馬鹿馬鹿しい世界で「遊ぶ時間」が子どもたちには必要、そんなところにまでやって来て「バーカ」とやるのって「すごい」ことかな?
「つまらない」を「子ども」に言わせてもらえないかな、大人が先に大声で言ってしまっては、子どもはそれを言う機会を完全に奪われる。
ちなみに、我が家の中2、高2女子は「岡田将生」君が大好き、でも、この映画は見に行かない、と言う、何故なら原作が「僕妹」の人だから。
中2娘によると、原作が面白くないらしい。
それでもこのあいだ同級生が見に行って「岡田君、かっこよかった」と「うるうる」きてると、見に行きたくなる、それが「経験」なんだよねー、、、、
私は「面白くなかった!」と言いながら帰ってくるだろうけど、ほんのちょっぴりは感動するだろうから、他のお友達と見に行ってきたら?と勧めてる。
子ども時代に、バカなものを見ないで、どうするんだろうね。
かつて、私も「面白くないだろうな」と思いつつ、「たのきんトリオ映画」を見に行って、やはり面白くなかったけど、
それでも「ちょっといいかも」と思ったりした、それが「子ども」というものなんだよな。
高2娘は、「こういうエロばっかりでストーリーの変なものって、小中学生が一番はまるんだよね、青木琴美は主に小学校高学年が読むんだよ、
高校になるとみんな、「君に届け」とか「乙男(オトメン)」とか、「正統派少女漫画」に戻っていくよ」って、
「消費」したから戻れるんだろうね、「大人」になったってこと。
映画秘宝」は「ボーイズオンリイクラブ」テイストで、そういうところにずかずか女が批判に入っていったら
好きな人は強烈に腹が立つだろうと思う。でも、柳下氏はそれをしているんだよな、わかってないんだろうけど。