雑談。

下の子が剣道部仲間の一人に「前世は誰にでも絶対ある」と断言されて、途方に暮れている。
我が家ではその手のことはいっさい「信じない」方針なので、「そんなものないよー」と言ったらしいんだが、全く聞き入れてくれないと言う。
うちの子を入れて女子部員4人の中で、次期主将候補の一番しっかりしている子ではあるものの、
保護者会でお母さんとお話した限り、ちょっと「くせ」のある方だな、と思っていたら、やや、特異な宗教をお嗜みのご家庭のようだ。
子どもを学校に通わせていれば、少々変わった嗜好をお持ちのご家庭と接触を持つのは当たり前のことで、
私は何を信奉しようとそれを他人に押しつけない限り、特に問題はないと考えている。
ただ、子ども同士のつきあいの中で、その家庭で当然と受け入れられているものを他の子どもが全く受け入れない現実に憤る(当然の反応だろうが)
子どもも存在して、その折衝に親は頭を悩ませる、特にそのお友達が自分の子どもにとって大切な存在ならばなおのこと。
と言うわけで、とりあえず我が家では「○○さんのおうちには「前世」はある、でも我が家ではあいにく持ち合わせがない、と言っておきなさい」と
それで納得していただけるかどうか、まあ、結果待ちなんだが、多分それで何とかなるだろう、
他人の家庭の方針を深追いしてくるタイプではない、とお母さんと顔を合わせて知っているので。
何というのかなあ、人はいろんな不安を抱えて生きているもので、その解消法が「特異な宗教」だったり、「とんでも科学」だったり、
もちろん行きすぎれば両方、周囲にとっては大変な迷惑なんだけれど、日常生活、何が起こっても「私にはこれがあるから大丈夫」と
心を安定させるのに役に立つのであれば、それもありだよなあ。
今、新型インフルエンザに対して「ホメオパシーで直せる!」などと喧伝される方がいるそうで、
その素晴らしき根拠のないご主張は一体どこからわいてくるのか、「ホメオパシー」を信奉する「御利益」か、なんて
不信心ものの私は思ったりするけれど、多分あれは既に「ホメオパシー」を信奉されている方々への
さらなる「プラセボ効果」を狙ってのことなんだろう。
新型インフルエンザは幸いにしてまだ日本上陸をはたしてないようだし、今のところ大きな害はないだろう。
何事かにつけ不安を持ちすぎる人は結構な数存在するもので、
その方々が、一斉に病院に詰めかけるようになれば、病院はまともに機能できなくなる。(もう既にそうだが)
深刻な病気というものは、世間一般にそれほど多くは存在しないもので、でも「ひょっとしたら、、」の不安を抱える人は無数にいて
そういう人のために「おまじない」は必要だよなあ、
私自身だって、何を知らずに信奉しているか、一番当てにならない「自分自身」を信奉していると言われたらそのとおりなんで、
まあ、仕方がないよな。(何が、と一応、自分つっこみ)
しかし「前世」か、どのような「前世」だったか、聞いてみたいような、聞きたくないような、
こわいもの見たさの私ではあるが、子どもがそれに引きずり込まれると困るなあ、と心配もしているのだった。
まあ、大丈夫でしょう、基本「で、前世、ってなんの役に立つの?」くらいの発想はありそうなんで。
連休中、色々ありました、、、