ネット、いろいろ。

高校生が爆弾を作りかけたとかで「逮捕」と、はて、本当にこの子は爆弾を作ることが出来たのかどうか、
いきなり「逮捕」というのも不思議な事件だ。まあ、ネットでの殺人予告にはぴりぴり来てるんだろう。
我が家でもかつて子供のところに「死ね死ね」と100回書かれた嫌がらせメールが来たとき本当にぞっとした。
その件は一応、警察に相談して、いつでもそれを送りつけてきた相手がわかることを確認してから、訴えるかどうかは保留にした。
実は送ってきた相手が誰か知っていたので、これ以上嫌がらせがエスカレートするようならば、で終わらせた。
子供のネット活動については、様々な意見があって、私は親のある程度の管理下でするならば、特に問題はないとずっと思っている。
管理下、と言っても、「メールは時間を決めて」「ケータイもパソコンも自室には持ち込ませない」くらいで、
子供のメールや、パソコン履歴をチェックしたことはない。それは子供の「プライバシー」の領域であるくらいは私にも理解できる。
最近、子供のネット活動のバッシングめいた調査を読んで、
中学生がプロフを利用するのは確かに問題だが、高校生までその対象にするのはどうかと思った。
少なくとも義務教育下ではないので面白半分に利用する子を学校が厳しく戒めることは出来ないだろう。
高校生ならば、既に「ブログ」を始めている子も珍しくなく、
田舎の高校1年生である上の子の同級生も、自分の「サイト」を持ってネットで活動している。
主に自分の「趣味」の世界で、それなりに楽しんでいるようだが、いかんせん、リアル「女子高生」がやっていることがわかると
どこからともなくおかしな奴がわいて出て、運営が難しくなるようだ。頻繁にコメント欄の設定を変え、結局やめてしまった話も聞いている。
こうして、ネットの中の人間にはろくでもない奴がいる、を学んで、「プロフ」の利用も同様に考えるべきなんだろうが
「プロフ」で別の高校に知り合いが出来たりすると、楽しくなってなかなか辞められないものらしい。
で、我が家の「硬派」お嬢様である上の子はそれを憤っていて「プロフなんか危ない」キャンペーンを
それを利用する一部お友達に張っているわけだが、そのことについて、私の配偶者は別の意見を持っていて、
一概に「プロフ」も否定すべきものではないかもしれない、と、
つまり「プロフ」の問題点とされるものは、安易に自分の個人情報を晒すこと、実名、所属高校、等々、
本人と特定されることを書き込んでいくことだけれど、それはネット利用者の感覚としては「正しい」と、話す。
最近はネットでも「匿名」ではなく、「実名」をきちんと出していくのが世界的な流れで、日本の今の状態は非常に「ローカルだ」、
「プロフ」で自分を晒す感覚は間違ってないんじゃないか、と、
なるほど、今、日本ではネットに晒した実名で嫌がらせをされたとしてもそれは「晒した方が不用意で悪い」の流れだが
本来は「嫌がらせ」などをする方が絶対に悪い、
「実名」であればその名前を使って、別の人間がなりすましたり、また嫌がらせをしたら、その行為は確実に法的な裁きが適用されるので
被害者が「悪い」的な考え方を改めるためにも日本のネットも「実名」社会になるべきだ、の考えは正しいだろう。
ネットが本当の意味でのもう一つの「世界」となるのには、匿名の陰に隠れた悪質な嫌がらせや、つきまとい、脅迫、云々の被害者を
黙らせる「圧力」を排除することが先決だと私は考えている。今後、ネットでの行為がどのように法的に処理されていくのか、よく見ておこう。
配偶者は上の子に、「プロフ」を利用している子を不必要に責め立ててはいけない、の意味でたしなめたのであって、
特に子どもたちにプロフの利用を勧めるわけではない。やはり「やめておきなさい」と言うことになっている。
やめられない友達の「感覚」が上の子にも少し理解できたようだ。
今朝もNHKで子供の「プロフ」利用について「知らぬは親ばかりなり」の話を強調したニュースが流れて、
朝食の席でそれを見ていた二人の子どもたちが「ママたち、私たちがやってると思う?」と聞いたので「やってないと思う」と言った。
子どもたちにとってはうちの子が「やってるかも」、と親に思われるのがいちばん不愉快だ、と
「やってないことをやってるように思われるのはイヤだ」そうなので、私の答えに満足したらしい。
なんだかニュースの作りが「嫌らしい」と思った。私は「やってない」と信じている親の方が親子関係は安定していると考えている。
やっているのを知っていて、今の状況でやめさせることが出来ない親の方が問題なような。
どうもマスコミは「ネット嫌い」のイメージがあるなあ。
きちんとした利用法をはじめに教えておけばそれほど心配するものでもないと思うが。
今後の流れに注目しよう。