料理本、色々。

今、私がよく試す料理研究家は「川津幸子」さんで、2〜3度女性雑誌で見かけて何となく「有元葉子」さん系?と思ってたのだけれど
(つまり、「素材が大事」という最も簡単で難しい系、選ばれた方しか許されませんことよ、な、レシピ、みたいな)
「夕ご飯まで、1時間 パート2 さあ、腕まくり」ではまった。
川津さんは元雑誌編集者であの栗原はるみさんの料理本の編集を手がけた方で、
なるほど、栗原さんレシピのわかりやすさは編集者が料理を理解している人だったからかも。
私の好きな行正り香さんも栗原さん関係者だしな、栗原さんのビッグヒットはこういう目に見えない人たちが活躍した上で出来たか、
そう言えば栗原さんのご主人は非常に有名なプロデューサーらしい、ううむ、ご主人あっての栗原さん、なのかな?
元々料理上手な方なんだろうけれど、自分がよく知っていることを不特定多数の人間に「わかりやすく」伝えるのには技術が必要。
それをそろえてもらえたのが栗原さんの強みだったかも。(もちろん栗原さんのレシピあっての「環境」。)
栗原さんと藤野さんのお菓子レシピを作り比べて、藤野さんのレシピはその説明がわかりにくいところがあったり、
(自分の技術力のなさは棚に上げる)これは編集者が料理をするかしないかの違いなのかな?
ご主人のバックアップなしに藤野さんはかなり健闘したのかなあなんて、以前書いたことを反省したりして。
ただ、藤野さんのお菓子とは主婦が「パティシェ」を目指した的な、「家族」に毎日の食事の一部として作る「お菓子」ではないンだなあ、
むしろ「家族」を「脱出」するための「お菓子作り」のような、
藤野さんレシピの本領、あの手の込んだ美しいお菓子には「主婦の」「母親の」「お菓子」とはいえない何かがある。
主婦があんなにきれいなお菓子を作ってもあんまり意味がないんだもの、
せいぜい誰かをお呼びして、「どうぞ、どうぞ」と差し出すくらい、人に「みられる」を意識したお菓子は普段の食卓には必要ない、
栗原さんのレシピと作り比べて、その違いが漠然とわかったような。(適当なことを言ってるような。)
藤野さんのレシピにはその辺のスーパーでは手に入らない材料が書いてあるんで、(ex.「バニラエクストラ」なんてなんのことかわからんかった)
「すぐ」作れないのが私の「むか」を刺激するんだな、きっと。
それでも書いてあるとおり「カカオマス」を使えば薫り高い繊細でおいしいお菓子が出来るんだし、文句を言うと罰が当たるか。
栗原さんのお菓子と藤野さんのお菓子の違いを一言で言えば藤野さんのが「ハレ」の日、栗原さんは「ケ」の「お菓子」になると思う。
どちらのお菓子を好むかは自分の中でお菓子をどうとらえるか、によるな。
ところで最近の料理本は「ブログ発」が多くて、この先「料理研究家」はネット出身ばかりになるのかな?
ネットに載ったのをそのまんま出しました、な料理本はどうも読みづらい、ちゃんと編集されてないんじゃないか、
本作りに手抜きをして欲しくないなあ、それなりのお金は出してるんだから。
とか言いながら、川津さんの本は図書館から借りています。今度買います、ハイ。