学力テスト公表。

大坂に続き学力テスト結果を公表するニュースがちらほらと。
もう好きにしたら、と思うけれど、公表することで今現在、あるいはこれからの子どもたちの役に立つかどうか、
大体、どういう人が知りたがっているのか不思議だ。
本当に結果分析が必要な子どもの親は子どもがテストを受けたことすら興味ないだろうしな。
今年はどうなっているのか知らないが、去年の子どもたち二人の持って帰った結果でそれそれの「位置」や、
住んでいる県の全国順位もわかったので私は満足している。
とりあえず小6と中3で属している国家に必要とされている知識は十分身についていると確認できたしね。
ほほほ、ごめんなさいね、公表されれば底辺地区学校との自覚はあるけどうちの子どもたちはそれでもトップの数%に属しておりますのよ、
どうだ、まいったか。(違う)去年は普通に勉強していれば問題なく解けるレベルだったしな。
ひとつくらいは間違っていたので一緒に見直して、ケアレスミスであることもわかったし、
一般的なご家庭の子どもたちはわからない問題ってなかったんじゃないかな、ちょっとした勘違いがあったにせよ。
最近の学力の傾向としてよく言われるのが「ふたこぶ駱駝」で、
つまり、昔のように「中間層が厚い」ではなく上と下が極端になってる、だから平均すれば昔とそれほど差はないと思う。
点数が気になるような私や私の周りの家庭では子どものテストを見直すし、新聞の結果や分析も読む。
「こういうところに気をつけなくちゃいけないのかー」と考えてそれなりの努力もする。
でももっとも問題にしないといけない、さっぱりできていない子どもたちの家庭がちゃんと「結果」に目を通しているかどうか。
第一、子どもが持って帰るプリントさえ読まないような家庭がざらにあるんだもの、
しなければいけないのは結果公表ではなく、そういう家庭の子どもをどうやって救うか、だ。
「この地区の親たちは教育不熱心、かっこ笑い」みたいな風評被害のために結果発表したってなんの意味もない、
熱心すぎる親は不必要なまでに熱心だし、育児放棄の親は学力以前の問題に子どもたちを放置している、
これが結果公表でどうにかなるのかな。
これから就学させるご家庭の方が知りたがっている、と言うのはわかるけど、
ものすごく正直な意見を言わせてもらえば子供の成績は「家でも勉強するかどうか」なんだよね。
「この学校に通わせておけば安心」とは思わない方がいい。
「成績の悪い学校は荒れている」の情報として受け止めるつもりならば、この先どうするか、越境入学させるのか、
家から遠い学校に行かせるメリットデメリットをよく考えて対応するのをすすめるな。
結果公表が悪かった学校の校区内に住んでいるこれから学校に通わせる親によけいな不安を与える材料にならなければいいけど。
知りたがっている人たちは、なんのために知りたいのか、声高な橋下知事だけでは私にはわからない。