雑記。

春休みに、親戚の家に遊びに行ったとき、今年一番上の子が小学1年生になった従妹から
「子育てって、やっぱり「専業主婦」じゃないとちゃんと出来ないよね?」とたずねられた。
彼女は医学部卒業と同時に同級生と結婚、大学院時代に初産、子連れで留学、(現地で一度出産)
その後も大学病院で研究を続けながら子供の数を増やしてきた。現在、私よりも子供の数は多い。
「小学生になったからちゃんと「母親」やらなきゃって思うんだよねぇ、、」と実家に二世帯住宅を建てて
専業主婦の母親に助けられながら仕事をしてきた彼女にしては弱気な発言。
「おばさんはどういってるの?」と聞くと「仕事は続けた方がいい、ってまあ、家のローンがあるからね、、、」
おばさんは夫の海外赴任について行くために専業主婦となり、以来ずっと二人の子供達の世話、
今は孫の世話に明け暮れているので、仕事を持つ娘に「やめるな」と言うのが私には感慨深かった。
現在、40代半ばの別の身内に彼女の話をすると
「30代半ばって迷うんだよねー、そういう時期が来たか」「仕事を辞めたいんだろうね、疲れてるんじゃないかな」と、
確かにその「専業主婦ならちゃんと子育てが出来るはず」の話の後はずっと仕事の愚痴だった。
同じ職業の旦那さんの愚痴も半分、
「やはり男性の集中力にはかなわない」
「子供のことを全く考えずにすむんなら私にも出来るのかもしれないけど、産んだ人間はそれは出来ない」、
旦那さんの名誉のために言えば子煩悩でとてもやさしい人なのだけれど、
一度自分が研究に没頭すると子供が泣き叫んでいようが全く声も聞こえない。
同業者であるが故に「何もしてくれない!」といらいらが募るのもよくわかる、「男はいいよね」と、従妹のため息。
「仕事を辞めたいんでしょう、研究に行き詰まってる、一度逃げてみたいんじゃないの?」、40代半ばの身内はそう言って、
私もそれはわかるのだけれど、せっかく続けてきた仕事を中断するのはどうなんだろう、あとで後悔しないかな。
別の、やはり勤務医の身内に聞いたところ、大学を離れてフリーになった方がいっそ時間の融通も利いて収入も増えるかも、と、
だったら彼女が求めたように「子育ては専業主婦じゃないと」と言ってあげた方がよかったのかな?
でも、私は彼女の母親同様、彼女に仕事を辞めて欲しくないので、のらくら、話をそらしたりして、
まだ仕事は辞めずに何とかやってるみたいだから、「今」の迷いを乗り切れば何とかなるのかな、と思ったりして。
母親が仕事を持つ、仕事を持つ人が母親になる、って迷うことが多そうだな。
おばさんが時々体調を崩しているからちょっと不安になったのかもしれないな。
でも「専業主婦なら子育てが完璧に出来る(はず)」の意見にはどきっとさせられた。
そう言う「目」で見られているのかと、改めて。