「ロスジェネ」なのは誰なんだろう。

私は実は村上春樹がわからない。学生時代アホほど売れてた「ノルウェーの森」を大枚はたいて上下巻で買って
「チクショー!金かえせー」と喚いた人間である。学生の身空で2000円はきつかった
(たしか一冊1000円だったような、、)
「なんじゃー?こいつら、勝手に死にやがって、このアホンダラアがァー!!」とみもふたもなく友達に話すと
その友達は「ハルキスト」(って言うんだよな、たしか)だったのに、怒る事もなく、
自分もあまり「ノルウェーの森」は好きじゃない、よかったらこれ読んで、と何冊か貸してくれた。
羊をめぐる冒険」は、まあ面白かったかな、でもなんかイマイチ村上春樹ってよくわからん、
と未消化なまんまだ。今、内田樹先生の「態度が悪くてすいません」をへらへら読んでて、
あ、でも内田先生も多分村上春樹好きっぽい、私の中では村上春樹が好きな人は何となく黄信号なんだけど、
うーん、、、(「ハルキスト」の友達もイマイチよくわからない人でした、京大中退、現在行方不明)
楽しみに読ませてもらってる方のところが朝日新聞の「ロストジェネレーション」と言う記事の
その「ロスジェネ」のネーミングに関してあれこれ論争(?)があるのを紹介されていて、
あら、おなつかし、私の中では「たまねぎ2号」になっている「愛、蔵太」さんだ、
ふーん、相変わらずお元気そうで、と、まあ、あちこち拾い読みつつ、
要は「ロストジェネレーション」なんてネーミングはいかがなものか、で決着がつきそうなんだけど、
私も毎日この記事どうにかならんもんか、と読んでるんで、ネーミングにつっこむってのは
本当にお上品手法だなあ、と感じつつ、このつっこみをしている人達はひょっとして「ハルキスト」じゃないか、
となんとなく思ったのでした。ある世代にとってフィッツジェラルドって独特の思い入れがあるのかな?
村上春樹もこだわってる人だよな、って思った。私はフィッツジェラルドの嫁の「ゼルダ」の評伝を読んで、
「ヤダヤだ、こんな人達」って思ったけど、と言ってヘミングウェーにも内田先生的御意見に大きく頷く人間なので、
まあしょせんは凡人。でも朝日のあの着地地点がさっぱりわからない記事はやれやれ、
「迷ってるのは『あなた(=朝日)』ですからー!」と考えるのでした。
そうはっきり言わないのは、やはり男性は言葉の力を無邪気に信じるせいなんでしょうかね、
私は去年、書いて、読んで、男性の方が言葉の力への信奉ぶりが強いなと思いました。
あ、これはジェンダー的には問題発言?すみません、、、