小熊英二さんを読んでみる。

どうも今のハテナの編集の使いかたになれなくて時間がかかる。
これはもうパソコンを買い替えろと言う事か、はたまた私に日記を書くなと言う事か、とむうむう。
しょっちゅう設定も変わるんで非力な私のi-bookちゃんはそのたんびに四苦八苦している。
でも買い替えないわよっ!壊れるまでつかうの!!
ところで今、小熊英二さんを読んでいる。有名な「民主と愛国」はあまりにも「魍魎の匣」(注、京極夏彦
だったので図書館で思わず素通りして、お手軽そうな対談集、「対話の回路」を借りてきた。
丁度、島田雅彦との対談を読みおえたところで、いいな、この人、とやはり「民主と愛国」を読んでみる気になる。
愛読する金井美恵子さんがこの島田雅彦を毛嫌いしているようなので私もあまり島田雅彦は好きではないが
うん、やっぱり金井美恵子さんは的確だと納得する。たしか「ミセス」に島田雅彦金井美恵子さんも
連載してるように思うんだが島田雅彦はいつ読んでもなよっとしている。年の変わらない小熊さんとの対談でも
考えがどこか弱っちい、それにしても小熊さんは若く見える。「戦争の遺したもの」で写真を見て
私より若いのかと思うと遥かに上、(ってこともないか?)男の若く見えるのはあんまり感心しないんだが
まあ許そう、別に結婚するわけじゃなし。浦沢直樹も私より若いと思ったらずっと上だったのに
最近びっくりしたばかりだったので私は男の年が全くわかってないんかも、トホホ、
興味がないっていうのもあるんだが。それはさておき、小熊さんのよさというのは考え方がどこか明るい
というところだ、日本における自衛隊のこととかこうしてみてはどうか、と自分なりの考えを提案している。
色々難点をあげた上でじゃあ、どうすればいいか、とかいうのは全く提示しない本よりずっといい。
好感が持てる。その考えもわたしのものと一致するし。自衛隊は災害救助隊にするべきだと
他の人も言ってるからいいんじゃないかな、災害がない国はないんだし、やってるのは土建屋
変わらない作業らしいし、大体、戦争なんて武器の在庫一掃セールに違いないと私は思ってる、
「あら、このミサイルの消費期限が迫ってるワ、大変、ちょっと早めにつかっときましょ!」なんて
「素敵な奥さん」感覚でブッシュは使ってるに違いない、軍備費ってかかるんだもんね、でも使わないと
「無駄遣い!」って責められちゃうし、新しいの買わないとお友達がいなくなっちゃうしー、みたいな、
ああ、なんと迷惑。日本だってそう、「北朝鮮が攻めてくる」「中国が脅威だ」って
「さあ、どんどん軍事費を使わなくっちゃあ」って馬鹿馬鹿しくってやってられない。
昨日、国家が国民の下半身の世話焼きをしようとするのに憤った私だがどうせ下半身の世話をしてくれるなら
いっそ介護老人の「おしも」の世話をしてほしいもんだ、「介護保険」を「いい」って言う人が
私のまわりには一人もいないしね。もっと「おむつ」のめんどうを!
小熊さんのことは上野千鶴子さんの本で知ったようなもんだから上野千鶴子さんには感謝。
また、今、上野さんが取り組まれている「女性兵士」と「フェミニズム」の問題についてその考えを応援する。
だって少子化で子供が減ってるから戦争もやれないだろう、ってのが私の唯一の希望なのに
「男女同権だから兵役も女性に適応する!」なんて今の世の中の流れだと言い出されかねない。
そりゃ違う!と上野さんは書かれているので嬉しい。娘を戦場にとられたくないよ、私は。
そんなために子供を産んだんじゃない。格別何のためっていうんでもないけれど。
少なくとも他人の命を奪うために産んだんじゃない。奪われるためでもない。全く腹が立つったら。
「民主と愛国」でも読んでこのエネルギーをよそに向けよう。明日、借りてきまーす。