季節のにほひ。

最近の「映画秘宝」のサブタイトルがなっちょらん!いつも楽しみにしてるっちゅうのになんだ?
今月号は、まるで「フツー」の雑誌じゃないか、手を抜いておる、プンプン、
と、今日は朝5時に起きて子供を片道1時間かかる山奥の剣道大会に連れていった。
初めて行ったところなんだがまあ深山幽谷、対戦相手は猿か狸かというようなところでやれやれ、よくもまあ
あんなところにしがみつくように人が住んでるもんだ、でもそういうところに限って妙に剣道に熱心だったりする、
なんでかロシアの剣道団体が視察に来てたぞ、ロシア語で挨拶してくれたが通訳の日本語が既にあやしくて
何言ってンだがさっぱり。開会式では国旗に向かって国歌斉唱、
「保護者の方もお立ちください、これは国民の義務です」って田舎だから許される素晴らしいお言葉、
それにいちいち目くじらたてるほど私も馬鹿ではないし、元々別に国旗や国家を大喜びすることに
突っ込みを入れるなど他人のカルトな性癖にとやかく言うほどケツの穴がちいせえ訳でもないので
国旗に向かって涙を流さんばかりの人の隣で鼻くそほじるようなことはしない。ただムッとはする、
その歌のもとに、その旗のもとに、昔どれくらいの人が犠牲になったのか、「愛国心」だってその言葉が
かつてどのような使われ方をしたか知っていれば今さら押し付けるような真似はしまいが世の中馬鹿が多いのさと、
これ見よがしに調子ッ外れで声張り上げて国歌を斉唱するおっさんをアリーナから眺めた。
まあ、こんな国旗や国歌を強制しなければならないような場所ってのはおおかた人間であるよりむしろ
狸や狐に近いような人が多いんでしょう、どうぞ猿や狸にも愛国心を植え付けて下さいな。
剣道ってのは元々右翼的な「スポーツ」なんで「パフォーマンス」として国旗に向かって国歌斉唱も抵抗はない。
ところでロシアの人も日本の国旗に向かってちゃんと立ってたぞ、そういう態度が本当の「礼節」ってもんで
強制されなくてちゃんとできるってのが偉いね。今でも山奥の学校では国旗や国歌の効力が失われていないので
私は今さら「愛国心」なんて教育基本法に明記しないでいいと思う、あんまり意味がない。
なんつーことを相変らず勝てないうちの娘のへたれ剣道を見ながら思った。今回も1回戦敗退、
ああ、いつになったら1勝するのやら、、5時起きで弁当作って朝御飯もきっちり食べさせての母親を
1回くらい喜ばせてやってくれよ、とほほほ、、、それにしても立ち上る防具の汗の匂い、熊の檻くせ−、
「季節よねえ、、」と他の保護者達と話し合った、冬は凍てつくほどアリーナは冷えるが匂いはしない、
でも夏はこのむせ返る匂い、剣道はいつがベストシーズンなのやら、なんか年中練成会とかあるしなあ、、
1回ぐらい勝ってくれい!