ふと、日常生活。

立哨当番中、ぐすぐす泣いている子供がいたので声をかけた。
水曜日に給食当番の袋をもっていたのが印象に残った。家で何があったのやら。
大した事じゃなければいいんだけれど。
引っ越してきたばかりの頃わあわあ泣きながら歩いている兄弟を見かけ喧嘩でもしたか、と思ったら
有名なネグレクト家庭の兄弟だった。母親が子供に食事をほとんど与えない、
給食だけで生き延びている子供として皆知っていて再々近所の人がものをあげたり
民生委員が尋ねたりするんだが母親は一見まともで子供も離れたがらないのでどうしようもない。
中学入学後、兄は家出を繰り返し夏休み前に潜り込んでいた空家でぼやをおこしてその後行方不明、
弟は小学校を休みがちらしい。二人とも普通の子供で母親も本当に見た目はまとも、でも食事は作らない、
遠足のお弁当は皆がちょっとづつわけてあげる、ほかの子供達がその子達をいじめたり嫌ったり
決してしないから子供には子供なりの同情心ってあるんだなあと思う。
上の子の同級生にやはり家庭の事情が複雑でしょっちゅう喧嘩騒ぎしてる子がいたが娘はその子を
悪く言った事がない。以前、下級生をボコボコにやったと聞いて詳細を訪ねると
下級生はいきなり後ろから刃物を持って向かってきたそうだ。もっと陰湿に評判の悪い相手だったので
怪我をさせてしまった方を実は子供達は悪く思っていない。
うちの子も聞けばこういう事を言うけど聞かなければ何も言わない。
どうしようもないってわかってるからなんだろうか。
今朝の子供はいわゆる虐待マニュアルにのってるようなところは全くない。
ネグレクトの兄弟も体は小さかったけど身なりはかなりちゃんとしてた、どころかむしろオシャレだった。
ブランドのジャケットとか着てたし。「そんな金があるんなら食べるもん買うてやれよ」
とかいわれてたけど。朝泣く子供はやっぱりいかんわ、まちごうとる。といって、
年々生意気になる中学生の娘を叱りつけながら家を出す私、あんまり大きな事は言えん。
仕事をしてた時、ああ、これはひどすぎる、もう見ていられない、ということが何度もあって
ちょうど結婚する事にしたし、ダーリンは引っ越す職業だったのでやめてしまったけど
結局また同じような事に出会う。人生はそんなもんか。
時々仕事をまた始めた方がいいのかと思う今日この頃。だからどうしたといえばそれまでなんだけど。
ネットで皇室典範がどうしたなんて言ってる場合じゃないなって言いたいだけなわけ。
無駄な事してるよなあ、私も含めて、皆。