言葉のあれこれ。

このあいだ「もうをひらく」という言葉をつかった時、「もう」を妄想の「妄」かそれとも「盲目」の「盲」か、
「ひらく」は開拓の「拓」か「開眼」の「開」か結構迷ったんだが結局適当に出てきた「盲」のほうにしてしまった。
ひらくは面倒なんでやめ、でもばちがあたったのかその言葉をつかった金井美恵子さんの本に「蒙を啓く」とあって、
うう、「啓蒙」ってことなんかいな、とうなる。我が家の阿呆たれの国語辞書にはこの言葉は全く載ってなかったので
金井さんがわざわざこの字をあててあるンかどうか確かめられん、なんたることよ!実家の父ちゃんの専門は
国学だっちゅうのに、ふ、ディケンズ専門、ヴィクトリアンな娘はなってないよな、今度帰った時父ちゃんに
それとなく聞いてみる事にしようか、話が長くなるから嫌なんだけどさ。父ちゃんの教育がなってなかったせいか
兄弟三人とも父親とは全く違う分野に走ってしまって、あの膨大な国学系の本は一体どうなるんだろう、
どっかに寄付するのも嫌がられそうだしなあ。相続人である直系男子は流行らない「金属」なんてもんを専門にしてたし、
私だって、「今どきディケンズなんて、将来馬鹿にされるよ」なんて担当教授に山ほど嫌み垂れられながらやってたし、
父親の国学だってその当時は本当に見向きもされない分野だったように思うからこれぞ
「呪われたる血の連鎖!」って奴かね。なんかついマイナー方向に走ろう走ろうってするの、教育の反動?
父ちゃんの母ちゃん、つまり私のばあちゃんは見事なまでに「極右」な人だったがそれに育てられた父ちゃん、
私ら兄弟三人、何となく左っぽい。結局そんなもんだよねえ、今「右」方面で活躍されてる方の次世代はおそらくは
「左」に行くね、間違いない。教育は難しいもんだよ。そういやこのあいだダーリンが
「あんたって本当に右翼が好きだよねえ」といわれて「ばれたか」って、ばあちゃんの思い出がさせんだよなあ、
ばあちゃんは「極右」の王道を行くような事ばっかり言ってたし。懐かしいのよ、あのレトロっぷりが。
大阪の商家の出のばあちゃんは洒落にならんような言葉で某半島出身者をお罵りになってたもんだわ、
あと共産主義者の事も。でも赤旗新聞を晩年読んでたなあ、なんでかしら。嫌い嫌いも好きのうち?
そういや肉屋という職業も嫌ってたのも不思議だったがこれも今は理由を知ってる。肉屋といえば
近所にやる気のなさそうな肉屋があってつい最近まで行った事なかったんだけど友達が面白い店だと教えてくれたので
行った。すごい、肉なら何でもある、馬、鴨、猪、羊、ここまでは理解の範囲内だけどカンガルーの肉まであった。
誰が食べるんじゃ、これ。やる気がないなんて思っててゴメン、やる気満々の肉屋だった。
取りあえず、ここに来たら鴨肉が手にはいるから嬉しい。
ダーリンにいわれてウエイン町山さんのブログを覗く、くうおうらあ!何やッとるんじゃお前ら、
ブログ読むンに一苦労するやないかい!!行儀の悪い連中だぜ、全く。こういうのは大嫌い、迷惑するから。
がんばれ、町山さん、「HIHO」いつも楽しみに読んでまーす。