なんかツボにはまる。

今や希少性のかなり高い絶滅寸前種の専業主婦なので当然暇に明かして本を沢山読む。
金は稼いでないので図書館利用者、ある本を読む。一応女性ということを意識して家政関係の本やら女性が書いた本をよく読む。
が、なんというかショーもない本がざくざくあってどうしてこういうのだすかね、と不思議でしょうがない。
目も通さないので文句もいわんつもりだったんだがこのあいだ女性雑誌でうっかりそういう本の著者の1人の書いたもん読んで
ついいちゃもんをつけたくなった。中山庸子、という人。コンセプトは「中庸」ってか?
よく女性向けのエッセイのコーナーなんかで見た名前で本も何やら「夢をかなえる魔法のノート」なんて
タイトルからして一体いくつの人間に向けて書いてんだ、小学生向けか?と常々考えてたんで
手にとって読んだことはなかったんだがたまたま読んだ内容があまりにもあまりにも。
「バリバリのキャリアっぽいブランドで固めた女性がバッグからくしゃくしゃになったハンカチを落として
それを見た時云々かんぬん、」といかにもある種の人が喜びそうなネタ、当然対象として
「目立たないけどセンスのいい着こなしの素敵な女性がいつも真っ白なアイロンのかかったハンカチをさり気なくもってて」
などなど、おそらくはその女性は御自分の事なんでしょうなあ、わたしゃ、よく知らない人が
たまたま汚れたハンカチもってたからって別にその人が軽蔑に値する人とは思いませんがね、
実は保育園に行ってる子供が昨日まで熱を出しててその看病やら仕事やらでへとへとになってて自分の持ち物にまで
とても手がまわらなかったていうことも考えられるじゃないか。
そんな一瞬の事だけで切り捨てるように人を見る精神があまりにも貧困だ。
子供の事ネグレクトしててもハンカチに命賭けてアイロンをあててる女だっているよ、そういう細かいことにだけ目の行く女、
ま、この著者みたいな女だね。何か人を見るレベルが低い。大体この女、「すきま時間」で夢がかなうのどうのって、
家事の合間にかなえた夢って一体なんじゃ?またその秘けつを人に伝授するって厚かましくないか?
30代でかなえられた夢なんてろくでもないと思うけどねえ、ハンカチの話に戻るがふつう子持ちの主婦はタオルだよ、
ハンカチみたいに機能性の低いもんもたないよ、しょっちゅう子供に手を洗わしたり顔拭いたりすんのに
ハンカチで間に合うかよ、バカモン!と怒る。
こんな下品な本がしたリ顔でならんでる本棚見るとほんま気が萎える。
そういやあまりにも恐ろしくて手にとって見ることもためらわれる、というより視界に入ることすら
たえられんタイトルの本が最近よくある、
たしか「お金持ちになって幸せになれる魔法の美しい体を手に入れる!(だったか?)」とかいうほんまもう
ト学会呼んでこーい」の「とほほ」ぶり。あ、「ト学会」は「トンデモ系」だったね。
何はともあれ、もしなんかでどうしても買わんといかんはめになったら私は死を選ぶね、
ボーイズラブの本を10冊まとめ買いするよりも恥ずかしい。いっそ叶姉妹のエキササイズ本買う、まだ、その方が上品だ。
未読の本を槍玉にあげてしまう私も私ではあるが「金持ち父さん貧乏父さん」みたいな
すごくショーもない対比モノの本がよくあることに憤りを感じる。
くだらないことがツボにはまって抜けられん。これは良質の本を読むべきだね、口直しに。