住む本、あれこれ。

辰巳渚「いごこちのいい家に住む!」と岸本葉子「マンション買って部屋づくり」を読み終える。
前者は「捨てる!技術」の著者、後者はエッセイスト。
年令は岸本氏の方がぐっと上になるが独身なせいか気が若く、まあ、同世代と認識する。
それぞれ家に対する意識の違いやら共感やらを色々感じさせて面白い。
辰巳氏の方の「捨てる!技術」を昨今の実用書の中ではピカイチ!と評価する私はやはり、この本もなかなかよかった。
ようは中古の一戸建てを買って住む、という話なんだけど、人間は「住む」のにもポリシーかつ、技術、が必要だと
考えさせて似たようなタイトルで本を出すわりに侮れない内容だといつも思う。
この人も私と同じでリフォーム番組嫌いなんだよね、あと、「美しい部屋」系の安っぽい自己満足部屋。
掃除はどうやってるんだ?!と考え込むようなやたらめったらラブリーな小物がごちゃごちゃある部屋、
しかも、今流行りのもんばっかり、まとめ買いしたみたいに昭和レトロだったりアメリカンポップだったり、
何でも流行ってリャいいってもんじゃなかろう、といつも腹立つ。大体、インテリアの何の提案にもなってないじゃないか。
と3年前家を新築した時必要に迫られて手にしたものの時間と金の無駄だった事にきれたのを思い出す。
意見としては違う点もあるがこの人には大きく頷く事多し。
さて岸本氏も同じように中古の、こちらはマンションを買って住む話。
辰巳氏には旦那も子供もいるのに対し、岸本氏は独り者の女性なので自由とは言え色々それなりに大変そうで結構勉強になる。
ちらちらとでてくる実家の老親との関係とか女性が一人で住む、という事にそれなりに払っている配慮とか興味深い。
実は岸本氏の著作はこれが初めてで大分前に書評にでてたのを読んで読もうと思ってたのを5年もかかって果たす。
岸本氏の本でいいと思ったのはもうすっかり一人で暮らす技術に長けている事。
何でもこうした方が「自分」にはよかろうと思って自分でやる。
だから女は一人でも年とってやっていけるんだよなあ、としみじみ思う。実家の両親のいう事には
女は結婚しててもいずれ一人になってしまうので独身でいても何となくやっていけるだろうが男は年とって一人でいる事に
なれていないだろうから見苦しくなる、だから男は必ず結婚せねばならぬ、とこれってどうよ?
だがま、そういや、そうだな、私もダーリンの始末をしてから死ぬつもりだし
知り合いの既婚者の女性は皆,旦那を一人残しては世の中の迷惑になる、と心得ている。
老後、一人で暮らす時、ちょっと参考になるかも、と思った。
それはさておき、昨日若貴の父が死んでたなあ、まだ55歳かア、若いよなあ、
それからハイビジョン特集で「輝く女、宮沢りえ」をつらつら、観た。
まあ、りえちゃん、あんなデブと結婚しなくてよかったよ、もう面倒の塊の家だったじゃない、色々あったけど、
時がやはりりえちゃんに味方したよなあ、インタビューの母親に関してのコメントはなかなか泣けた。愛、があるよなあ。
それにしてもこのあいだ観た中国に映画はロシアでなんか賞を貰ったらしいが面白くなかった。
りえちゃんだけが綺麗な映画だった。「父と暮らせば」はまだ観てない。なんか、痛すぎる気がして。
こうの史代の本もまだ読んでない。ダーリンに読めとせまられているというのに。
ダーリン、今「教科書には乗らないニッポンのインターネットの歴史教科書」というのを読んでいる。
なんなんだろうなあ、これって、、