アマゾンで「京都上七軒 一鶴の羽衣」という本を見つけ、たまたま図書館にあったんで借りて読む。
うう−む、これを書いた方はそこそこ有名な議員さんらしいけど
御活躍の場は政界だけにとどめておいた方がよろしいですな。
というわけで自主出版系の本に興味を覚えて借りてくる。「貴腐人」という噂の秋山香乃の「歳三 往きてまた」と、
吉川英治賞受賞の北原亞以子の「土方歳三異聞 暗闇から」。北原亞以子はどうにも好きになれない人で
この人を事もあろうに藤沢周平先生様の後継者なんて誰が言ったんじゃ、無礼者とかねがね考えるくらい評価が低い。
平岩弓枝先生の爪の垢でも飲んできな、と何を読んでも思ってしまう。女のわりに女の書き方のまずい人に思えるが
もっと読んでみんとわからんのかな?司馬遼ほど勘に触らんのでまあ、一生懸命読む事はないな。
さてそれで、秋山さん。紙の無駄だから出版するのは控えましょうね、今はインターネットがあるから
どうしても作品発表したければ電脳世界で我慢しよう。
いやあ、ヤオイ系のサイトで色々読んでみたけど、そっち方面の人のレベルは高いね、感心してしまう。
私は男×男に何の興味も覚えないけど文章が上手いか下手か位はわかる。ヤオイのどろどろ男エッチものでさえなければ
十分出版にたえる方々と思うんだが果たして御自分で冊子を作って売られてるようだ。
しかし一生経験のないだろうエッチものをよくまあ、かけますねえ、どっちかって言うと
処女の理想的妄想系破瓜ものに思えて何となく「セーフセックスウイズコンドーム」と呟いてしまう。
男と女のセックスも十分楽しく面白いと思うがやはり脳内セックス(?)がええんですかね、
私はいくら綺麗な男でもホモならスルーですよ、絵に書いた餅に興味はない。
だからそっち系の本は文章力として評価しても買わんね。
それはともかく、秋山「土方」はもうやはり「燃えよ、剣」土方らしく、しかも美化する美化する、
何やっても萌えるらしいのがきつい。誰もが土方君を見て涙を流して「マンセ−、マンセ−」になってしまう。
ウへえ、これって北朝鮮もの?少女漫画によくある描き方がなんとも、、
ちと古いが、この人なんかにくらべれば吉本ばなななんか立派だよなあ。
何書くんでもオリジナリティー、って大事だよね。
北原亞以子はまだましか、とちょっと評価し直す。
昨日吾妻ひでお先生の「失踪日記」を読んで泣いた。これぐらい高いレベルを文学の世界には求めたい。
こんなにしみじみ素晴らしい作品は久々。
吾妻ひでお先生はすごい。