里帰り出産メモ。続き。

お婿様のおもてなしで困ったことは、好き嫌いがよくわからない。

うちの娘は自分本位主義なので自分が好きなものをお婿様が食べればよい、

の考えではあるものの、慣れない場所に来て食べ物までもを無理強いされるのでは

あまりにも気の毒、で、観察していたところ、どうやら汁物が苦手らしい。

いつも最後まで残して、好きなものを最後に食べるタイプではなさそうなので

これからはできるだけ汁物は避ける、と言ってうちの娘は汁物が好き。

まあ、男は汁物を女ほどは好まないよな、などとごく狭い範囲で判断したり。

スープストックなんか店舗でカップル以外の男を見たことがない。

娘が帰っている間のお婿様の食事は毎日牛丼だったようで

好きなものは毎日食べるのに苦を感じないのはマイダーリンもそうだな、

私は飽きるが。

いつも「おいしいです」しか言わない方の好みを探るはほんまに難しいが、

どうやら塊肉の料理は好きなようで最近試すようになった豚肩肉塊の

炊飯器低温調理は気に入ってもらえたようであった。

これはインスタグラムで見つけたレシピでうまく柔らかく火が通る。

本来固い肩肉がほろほろになるのも良い。

しかしこれは低温調理で作って持たせるのには不向き。

娘に聞いたところ、オーブンで作る私の焼き豚が好きだとのことで

先日、娘の残りの荷物を持って行ったときに少しだけ差し入れると

うれしそうにしていたのでやはり男は塊肉か、

このレシピは定番で上の娘からも差し入れに欲しがられる。

今日の料理の10年以上前の正月レシピ。

娘曰く、お婿様はあまり食に興味のない人とのことで、

基本的に何を食べてもおいしい人だそう。おばはんはそれはあまり信用しない。

娘たちはとろみのついた汁物、味のしみた野菜などを好むものの、

男性は違うのではないか、娘しか育てていないのでわからん。

週末ごとに来てもらってよくわかったのはお婿様は相当できた人で

ほんまにご両親には頭が上がらない、

やりたい放題のうちの娘によく合わせてくれている、と感謝。

育ちの良さって一緒に生活してわかるもんだよな、万事においてきちんとしている。

超絶気の利かないマイダーリンとお婿様の仲は良好で、

一方的にマイダーリンはお婿様が好きなのと

お婿様は妻の父親を大いに尊重してくれるのでまことに良かった。

失敗できないおもてなしの極意とはなるべく接触を避ける、などと

情けないライフハックしか持たないアテクシには

地味に娘の里帰りは負担であった。多分続く。